真田丸・第六回「迷走」(5)氏政の先見の明と氏直の悲しい過去

小田原城 真田丸
相模はいまの神奈川県のあたりです。
小田原城は北条家の本拠地で、当時最大規模と言われた巨大なお城です。



「信長が死んだか・・・」北条氏政 真田丸
「信長が死んだか・・・」

既に隠居していますが、北条家の実権を握ったままの北条氏政。
このあたりは織田信長に似ていますね。

上様・織田信長は、実はなんの役職にもついていない不思議な存在だった参照



「これまで様々な品を献上してきた」北条氏政 真田丸
「これまで様々な品を献上してきた」

雉(きじ)500羽。
馬数知れず。
鷹、白鳥、アワビにイリコ・・・。


このドラマの時点から2年ほど前に、北条氏政は織田家に臣従を申し出ています。
臣従とは家来として従うということ。
これでは父・北条氏康に「だめ息子扱い※1」されても仕方ないともいえますが、滅ぼされた武田勝頼や、滅亡寸前まで追い込まれていた上杉景勝より、ずっと先見の明があったとも言えるでしょう。

※1北条氏政のシーンが実は深いのです参照



また雉を500羽贈ったことは文献にも残っており、このため雉だけがやたらと具体的なのですね。


「いまこそ上野(こうずけ)を取り戻す時でございます」北条氏直 真田丸
「いまこそ上野(こうずけ)を取り戻す時でございます」

北条氏直は氏政の息子。
北条氏政は武田信玄の娘・黄梅院と結婚しており、その黄梅院との間に出来た子が氏直であるので、氏直は武田信玄から見ても孫ということになります。
先程、室賀正武(むろがまさたけ)が騒いでいた話ですね。

北条氏直が武田信玄の孫ってどういうこと?参照


本能寺の変後の東国の勢力図・地図 真田丸
上野は滝川一益が今いるところですね。
ただし、滝川一益がいま上野にいることで誤解しそうですが、上野を北条家から奪ったのは織田家ではありません。
上野は上杉・武田とも国境を接する土地で、つねに三家の争点の的であったのです。


武田勝頼 真田丸
北条家からすると、最終的には武田勝頼との争いに負けて、上野を手放すことになっています。
したがって、織田家が武田家を滅ぼした時には武田家の領地でして、だからこそ滝川一益が占領しているわけですね。


亡き父武田信玄の霊が勝頼の前に 真田丸
このように武田・上杉・北条は争ったり、同盟したりと紆余曲折が非常にややこしいです。
ちなみに氏直の母・黄梅院とは、武田信玄の時代に関係が悪化し離婚しています。


菩提寺黄梅院
外交関係が悪くなったとはいえ、離婚するのはあまり聞かない話ではあります。
政略結婚には珍しく、子沢山の夫婦でしたから、きっと仲も良かったでしょうから、氏政にとっても、子の氏直にとっても、辛い事件だったはずです。
そのせいか黄梅院は27歳の若さで亡くなっています。
父・信玄も幸薄い長女を哀れに思ったのか、菩提寺黄梅院を建立しています。
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