真田丸・第七回「奪回」(8)完全悪役キャラの木曽義昌。しかし彼には彼の事情があった&とりと幼馴染は史実か?

「大事な駒じゃ、グワハッハッハッ」木曽義昌 真田丸
「大事な駒じゃ、グワハッハッハッ」

人質を前にして、いかにも悪役な発言をする木曽義昌。
キャラクターといい、主人である武田家を裏切ったことといい、今回の人質を奪った話といい、完全に悪役です。



木曽義昌には木曽義昌の理屈 真田丸
しかし、木曽義昌には木曽義昌の理屈がありました。


武田勝頼 真田丸
このドラマではやたらといい人に描かれている武田勝頼ですが、武田家が織田家との戦いに圧される中、家来たちにはかなり厳しいことをしています。


新府城は武田家の本拠地の城 真田丸
例えば、武田家の新たな本拠地として建築中だった新府城。
※ドラマでも出てきた真田昌幸が建築を指揮していた城です。
この城を作るのに、家来たちに普請(工事のこと)を手伝わしたり、財政的な負担をさせています。


「どちらへ?」とこれからの行き先を聞かれて「わからん」と応えるしかない武田勝頼
また、それ以外にも、織田家と戦うために、武田家に対してかなりの財政負担を強いられています。
ヤクザの世界で言う上納金を取られていたわけですね。


木曽家を武田家が外交によって、属国化したという経緯 真田丸
元々、木曽家は歴代の武田家家臣ということではなく、独立していた木曽家を武田家が外交によって、属国化したという経緯があります。
ドラマの中でも「武田信玄の娘婿でありながら織田家に裏切り・・・」という解説がありますが、それこそが武田信玄の木曽家属国化計画の一つだったわです。
つまり、娘婿という深い縁なのに裏切ったというより、独立色の強かった木曽家を政略結婚によって、武田家が取り込んだという言い方のほうが、より事実に近いように思います。



「大恩ある武田家を裏切りおって」とり 真田丸
「大恩ある武田家を裏切りおって」

と、とりにひっぱたかれる木曽義昌ですが、木曽義昌には木曽義昌の理由があったわけですね。


一方が一方的に悪役といったことは、歴史ではあまりないこと 木曽義昌 真田丸
一方が一方的に悪役といったことは、歴史ではあまりないことですよね。
まあ、ドラマ的にはキャラクターがしっかりして面白いわけですけども・・・


「おとり様、昔と少しも変わりませぬなぁ」木曽義昌 真田丸
「おとり様、昔と少しも変わりませぬなぁ」

実は木曽義昌ととりは旧知の仲でした。


「この子は、信玄公の前で小便を漏らしおったんじゃ」とり 真田丸
「この子は、信玄公の前で小便を漏らしおったんじゃ」

とのこと(笑)






【うんちく解説 : とりと木曽義昌が幼馴染なのは史実なのか?】
ところで、とりは本当に木曽義昌と旧知の仲だったのでしょうか?

「喜んでまいりましょう」とり 真田丸
とりの実家は河原家という戦国武将の家。
河原家は信濃の国衆・海野氏の家来でした。
海野氏は真田家と同じく小県(ちいさがた)郡に領地を持っていました。
つまり真田家ととりの実家はご近所さんで、とりを通じて親戚でもあったわけですね。
※海野氏と真田氏の関係は深く、昌幸の父・真田幸隆(ゆきたか)も海野氏の女性と結婚している。


他の人質も助けることに・・・(笑) 真田丸
というような感じですので、普通に考えると、とりはここまでの生涯をほぼ小県郡で過ごしたのではないかと推測できます。
となると信濃の西の端に領地を持つ木曽義昌と会う機会はほぼ無かった気もします。
ただし、ドラマで度々描かれているように、人質として集められている間に会った可能性はあります。


真田安房守昌幸 真田丸
とりは真田幸隆との間に真田信綱、真田昌輝、真田昌幸、真田信尹と2人の娘を産んでいるので、結婚してからはほぼ小県郡にいたはずです。
※ドラマでは昌幸と信尹だけが出ていますね。
兄の信綱と昌輝は既に戦死しています。



木曽義昌は15歳ぐらいの頃に武田信玄の娘と結婚 真田丸
また木曽義昌は15歳ぐらいの頃に武田信玄の娘と結婚していますから、それ以降は人質に出されることは無かったでしょう。
つまり、ごく若いころであれば、人質同士として会っている可能性はなくもないといったところでしょうか。

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