真田丸・第八回「調略」(5)春日信達が貰った起請文(きしょうもん)とはなんぞや?

「北条氏政様は、この戦に勝てば、そなたに海津城を正式に還すと仰せじゃ」真田信尹 真田丸
「北条氏政様は、この戦に勝てば、そなたに海津城を正式に還すと仰せじゃ」

春日信達の調略もいよいよ大詰め。
真田信繁と叔父・真田信尹で説得です。
ところで、海津城を還すというのは、おかしな表現ではあります。
"春日信達にとって海津城を与えられることの意味は大きかった"で解説したとおり、春日家にとって海津城は自分の物ではなく、城代として預かっている城。




「毘沙門天(びしゃもんてん)の御名(みな)に賭けて」上杉景勝 真田丸
また上杉景勝も春日信達を海津城の城代にしていますので、別に武田家時代と待遇が変わっているわけではありません。
ですので、
還すもなにも無い気がするのですけど(汗)


武田勝頼 真田丸
さらに言えば、武田勝頼が生きていた頃に、春日信達は海津城の城代から、別の城の城代に変更されています。
したがって、海津城に愛着があったとしても、その地位を失ったのは、武田家が滅びたからではなく、武田勝頼の命令によってなのですけどね。


春日信達が「なんだと!!」とテーションが上がっている様 真田丸
しかし、海津城を「還す」と言われて、春日信達が「なんだと!!」とテーションが上がっている様子ですので、ドラマ的には、海津城は春日家の城という解釈になっているのかも知れませんね。


「春日信達の今後を約束する起請文(きしょうもん)だ」真田信尹 真田丸
「春日信達の今後を約束する起請文(きしょうもん)だ」

最後はコレ。
今で言うと契約書ですね。
先程のシーンで、真田昌幸が「一筆したためてはいただけないでしょうか」」とお願いしたヤツです。

春日信達にとって海津城を与えられることの意味は大きかった参照



「ありがたいことじゃ」春日信達 真田丸
「ありがたいことじゃ」

起請文を貰って、ニッコリの春日信達。

【うんちく解説 ; 起請文ってなに?】
春日信達の持っている起請文の裏に、何やら模様が入っているのが分かるでしょうか?
これはカラスでして、この模様が入っている契約書を熊野誓紙(くまのせいし)と言いました。


熊野三山
熊野誓紙は※1熊野三山(くまのさんざん)と言われる神社が配布する神札。
ココに書かれた約束を守らなかった場合は、地獄に落ちると言われています。
※1熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つ


裁判所
今ならば、契約書の内容に違反すると、裁判になって、それなりの罰則やお金を支払うことになりますが、当時は裁判をするような公的機関がありませんからね。
だからこそ戦国時代なわけで。


熊野誓紙
公的機関が無い代わりに、神様を代用したわけですね。
約束を破ると、バチが当たるぞ!!ってことです。
今より信心深かった昔の人達には一定の効果はあったでしょうけど、結局は個人の人間性の問題になってしまいますけどもね。
そういうわけで、重大な契約事をするときは、こういった熊野誓紙に契約を書くことがありました。
関連記事

テーマ : 真田丸
ジャンル : テレビ・ラジオ

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク01
カテゴリ
プロフィール

うんちく仙人

Author:うんちく仙人
このサイトでは、歴史に興味が無い方でも、歴史ドラマをドラマとして楽しめるように手助けする趣旨で書いております。
特にドラマは好きだけど、歴史はあんまりわかんないという女性の一助になれば幸いです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
スポンサードリンク02
RSSリンクの表示
リンク