真田丸・第八回「調略」(9) 真田昌幸の今回の策は史実かを考えてみました。

「全ては父上と叔父上が考えた策だったのだ」凹む真田信繁 真田丸
「全ては父上と叔父上が考えた策だったのだ」

と、今回の顛末を語ってくれる信繁。
しかし今回の真田昌幸の作戦は、込み入りすぎてやや分かりにくかったので、それを解説してみたいと思います。



春日信達が「なんだと!!」とテーションが上がっている様 真田丸
真田家は、北条家への土産として、春日信達を調略させていましたが・・・


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その春日信達を刺し殺してしまいます。


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「春日殿が城に怪しい輩を引き入れているのを目にし、問い詰めたところ、いきなり斬りかかってきました」

その殺した死体の前で嘘の事情を説明する真田信尹。


真田信尹のワナにはまり、磔(はりつけ)にされた春日信達 真田丸
真田信尹のワナにはまり、磔(はりつけ)にされた春日信達。


「お城から鞍掛山にかけやして、ま~ず大勢のお侍がおりやした」佐助 真田丸
「ありゃあ、1万2万では足りませんで・・・」

更に佐助に嘘の情報を流させました。



「決めた。ここは兵を退く」北条氏直 真田丸
「決めた。ここは兵を退く」

春日信達の調略は失敗。
上杉軍の大軍が援軍に来る。
そして徳川軍が甲斐に向かっている。
なんとなくムカつく真田昌幸の反発から逆のことを言ってやろうという心理。
これだけの条件が揃った結果、北条氏直は戦場から撤退し、甲斐の徳川軍と対決することを決めました。


「越後では家臣が謀反を起こした」上杉景勝 真田丸
「越後では家臣が謀反を起こした」

ということで、上杉景勝も川中島も撤退。


北条軍も上杉軍も戦場を離れるという結果 地図
その結果、北条軍も上杉軍も戦場を離れるという結果に・・・。


「なぜ、こっちに来る!!」徳川家康 真田丸
「なぜ、こっちに来る!!」

北条軍が上杉軍と戦わず、こちらに向かってくると聞いて、大慌ての徳川家康。
よくみると、甲府 躑躅ヶ崎館(つつじがさきとりで)と書いてありますね。


新府城は武田家の本拠地の城 真田丸
躑躅ヶ崎館は、武田家が新府城を本拠地にする前の本拠地。
場所も新府城の近くです。
いずれにしても、元武田家の本拠地があった場所ですから、既に甲斐にガッツリ入っていることになりますね。


「あの人達が怖い・・・」凹む真田信繁 真田丸
「あの人達が怖い・・・」

こうして、上杉軍は越後に帰り。
北条軍は甲斐に去り。
真田昌幸たちは殿(しんがり)という名目で川中島に残りました。
川中島は小県郡のすぐ近くですから、結局、戦うこと無く上杉も北条も追い払い、真田家は小県郡に残れたということですね。
そして、北条が甲斐に向かったことで、徳川軍が攻めてくることも防げましたね。
このために春日信達は捨て駒になったわけです。
純真な信繁がメンタルやられるのも仕方ないというもの。
忘れてはいけません。
彼はまだ中学生程度の年齢なのです(笑)





「まさか・・・」徳川家康 真田丸
「まさか・・・」

この真田昌幸の策を半信半疑ながらも勘付く徳川家康。
ここからは次回ですね。

【うんちく解説 : 真田昌幸の策はどこまで史実なのか?】

調略のため、春日信達に酒を注ぐ信繁 真田丸
まず、春日信達の調略に真田昌幸が関わっていたのは事実のようです。
そして春日信達の謀反は事前にバレて処刑されたのも事実。


「春日ごときの力を借りずとも、上杉を蹴散らす力を我等は持っておるわ!!、」北条氏直 真田丸
ここからは私見でありますが・・・。
常識的に考えて、あらかじめ北条氏直の許可は得ていたように思います。
北条氏直からすれば、上杉軍との戦いに勝利するために、前線の海津城の責任者・春日信達は是非裏切らせたかったはず。
ですので春日信達の調略は、北条氏直の指示で真田昌幸がやったのだと思います。
真田昌幸は小県郡の国衆。
地理的に海津城に近いので、なにかと情報をつかみやすい立場でしたし、元武田家の家臣同士ということで、なにかと親交もあったと考えていいでしょうからね。


sanadamaru747.jpg
春日信達が殺されたのは、上杉家にバレるという不慮の事故があったからで、真田昌幸は本気で調略していたはずです。


北条軍も上杉軍も戦場を離れるという結果 地図
結果として北条・上杉ともに軍を退きますが、それは冷静に考えれば春日信達が殺されたからではありません。


「ならば殿(しんがり)は、そなたに任せる」北条氏直 真田丸
北条軍が撤退したのは徳川軍が甲斐に攻め込んだからですし・・・


「越後では家臣が謀反を起こした」上杉景勝 真田丸
上杉軍が撤退したのは新発田重家が謀反したから。
もっとも、"越後で謀反に「人の心は分からぬ」と嘆く、上杉景勝。いやいや言わせないよ~
"で書いたように新発田重家は既に謀反をしていたので、正確には謀反中の新発田重家が兵を挙げたから、ですけども。


真田信尹のワナにはまり、磔(はりつけ)にされた春日信達 真田丸
結局のところ、春日信達が殺される意味はほとんど無いわけです。
ドラマ的には、一応、春日信達の調略が失敗したことで、北条氏直が上杉軍との対決を諦めた要因になったということなのでしょうけど、少し無理があるように思いますがいかがでしょうか。
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