真田丸・第11回「祝言」(5) 戦国武将の家柄と跡継ぎ問題とは?

「わたくしは不承知です!!」薫 真田丸
「わたくしは不承知です!!」

予想通り、家柄の低い梅との祝言を反対する母上。



「生まれてくる子が男子(おのこ)だったらどうするのです!!」薫 真田丸
「生まれてくる子が男子(おのこ)だったらどうするのです!!」

お母様は世継ぎ問題が心配のご様子。


「口吸いどころではないではないか!!」真田信幸 真田丸
この時点で信幸には子がいませんから、そのまま男子(おのこ)が生まれなかった場合、弟の信繁か、その子が跡を継ぐ可能性があるわけですね。


【うんちく解説:家柄と跡継ぎ問題】
「血の気が多いにもほどがある・・・」真田昌幸 真田丸
戦国武将にとって、跡継ぎ問題は非常に重要なことでした。
ましてや、国衆とはいえ、真田家ほどの大きな家ですと、その後の領地運営に関わってくる問題であるわけです。


sanadamaru982.jpg
今であれば、親が死んで、相続の問題が発生すると、基本的には平等に分配されるわけですが、当時は家と領地、そして権威や権力の全てを跡取りの一人が継ぐことになります。



「そんなことして、やることはやっておるのだな」真田信幸 真田丸
真田家で言うと、昌幸が死んだ場合、信幸が真田家と領地の全てを継ぐことになり、信繁は他家の養子になるか、そのまま兄・信幸の家来として一生を過ごすということになるわけです。


「兄上もおかしなことを考える」真田信尹 真田丸
その好例がドラマでも大活躍の信尹(のぶただ)。
信尹は真田家を出て別の家の養子となっていました。
しかし、武田家が滅亡したことで、改めて真田家に戻ってきて、兄・昌幸に仕えているわけです。
※このあたりはややこしいので、ドラマでは描かれていませんけども。
おそらく、武田家が滅ぶことがなければ、そのまま別の家を継いで、真田家には戻らなかったはずです。


信繁の母・薫が公家の娘であったかは定かではありません 真田丸
また、跡継ぎの継承順位は、基本は年上からになります。
ただし、基本は正室の子であることが好ましいと考えられており、このため側室が先に子を産み、後から正室が子を産んだ場合、弟の方の正室の子を跡継ぎにするということも良くありました。


「だが私は梅の他に嫁をもらうつもりは全く無い。よって、ほとんど正室だ!!」真田信繁 真田丸
実は信繁の方が年上だが、母親の身分が低かったため、信幸の方を兄として育てたという説もあるほどです。
だから、弟の信繁が源次郎で、兄の信幸が源三郎だというわけです。


そして織田信長 真田丸
織田信長には、兄がいましたが、信長は正室の子であったために、織田家を継いでいます。





武田勝頼 真田丸
もっとも正室の子であることが絶対条件というわけではありません。
例えば、武田勝頼は側室の子でした。
お殿様がその気になれば、跡継ぎを代えることも十分にあったわけです。


せっかく落ち着いた新府城を引き払うことに抵抗するお母様 真田丸
正室になる女性は、由緒ある家柄の出か、有力な武士の出であるため、正室の子を跡継ぎにしない場合、その実家との関係が悪くなることが十分に考えられます。
元々が政略結婚のために正室を迎えているのに、その子供がもとで争いになるのだとしたら、意味が無いですらからね。


「源次郎様には死んでほしくないのです」梅 真田丸
ただし、母・薫が指摘する通り、信幸に子が出来ない場合、信繁と梅の間の子が真田家を継ぐ可能性は十分にあったでしょうね。
現代人の感覚で見ると、愛し合っている男女の恋愛や結婚に口出しする無理解な母親に見えるでしょうが、戦国武将の結婚は当人同士の問題だけでなく、跡継ぎとその後の領地経営に関わる重大な事柄ですので、お母様が心配するのはもっともなことなのです。
関連記事

テーマ : 真田丸
ジャンル : テレビ・ラジオ

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク01
カテゴリ
プロフィール

うんちく仙人

Author:うんちく仙人
このサイトでは、歴史に興味が無い方でも、歴史ドラマをドラマとして楽しめるように手助けする趣旨で書いております。
特にドラマは好きだけど、歴史はあんまりわかんないという女性の一助になれば幸いです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
スポンサードリンク02
RSSリンクの表示
リンク