真田丸・第12回「人質」(8) 戦国時代の大名は、剣術を練習しない?

剣術の練習をする上杉景勝 真田丸
剣術の練習をする上杉景勝。




「私はまだ・・・」真田信繁 真田丸
「私はまだ・・・」

これを見学していた信繁に「やってみるか」と言ってくれる景勝ですが、「型をなにも身に着けていない」と遠慮しましたね。


【うんちく解説:戦国時代の武士は剣術をしない?】
武士イコール剣術
現在人の私達からすると武士イコール剣術というイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、これは江戸時代になってからの話。



徳川家康が天下を取り、世の中が平和になると、戦争がメインのお仕事である武士たちは、事実上、仕事を失いました。
戦国時代であれば、戦争で活躍することで出世出来たわけですが、平和になると戦争自体が無いため、出世の機会が無いわけですね。


学問で身を立てる
そんな平和の中、武士が出世するには、一つは勉強を頑張って、学問で身を立てること。
平和になれば、体力勝負の人より、頭のいいお役人タイプの方が沢山仕事があるわけです。


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もう一つは意外なことに剣術を頑張ることでした。
江戸時代になって戦争がなくなると、武士たちは急速にお役人化してしまいますが、建前はあくまで武士です。
百姓・町人を支配するのに、武士が強いことを誇示する必要があったので、幕府は武士が剣術を習うことを奨励したのですね。





江戸時代の人口比率
それというのも、江戸時代の人口比率を見ると、武士は一割にも満たない数字。
もし反乱が起きたら、絶対に勝てないわけです。
ですから「武士は強いんだぞ」「逆らわない方が良いぞ」と最初から虚仮威しで騙しておくのが一番なわけです。
そのため、剣術をしておいて、武士は強いという印象を与える必要があったのですね。


剣道場
このため、戦争が無くなって平和になった江戸時代こそ、剣道場がブームになりました。
剣道が上手くなれば、自分が道場を作って教える側になることも出来ましたし、どこかの大名に雇われることも出来たからです。


鉄砲隊 真田丸
しかし本当に戦争があった戦国時代の主力武器は刀ではなく鉄砲や弓矢などの飛び道具。
剣術を習っても、戦争ではほとんど役に立たないわけです。


上杉景勝のように剣術の練習をする人は少し珍しかった 真田丸
ですので、上杉景勝のように剣術の練習をする人は少し珍しかったのです。
している人がいたとしても、戦いの訓練というより、身体を鍛えるスポーツとしてやっていたと考えるべきでしょうね。



ただし宮本武蔵のように、戦国時代に剣術を極めようとした人も少なからずいたことはいました。
ちなみに宮本武蔵は、今回のドラマの回前後、つまり1584年前後に生まれています。


「尼ヶ淵の城を預かるは、真田のみ。室賀殿の名も、他の小県衆の名も、どこにも書かれておらぬわ」徳川家康 真田丸
徳川家康は「剣術などは、武士のすることではない」と言って、生涯、剣術指南などを近づけなかったとも言われます。
実際、大名が直接刀を振るって戦う場面があるとしたら、それはもう負け戦なわけでして、それよりも部隊の指揮を取る工夫をすべきということなのでしょうね。
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家康は「家臣が周囲にいる貴人には、最初の一撃から身を守る剣法は必要だが、相手を切る剣術は不要である」と言っているだけで、むしろ当時の大名としては珍しく一刀流、新当流、新陰流などのいくつかの流派を熱心に学んでいた武術オタクだよ
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