真田丸・第14話「大阪」(1) 石川数正が出奔した本当の理由とは?そもそもそそのかされて何をしたのか?

「彦右衛門(ひこえもん)!!真田ごときに何をしておるのじゃ!!」徳川家康 真田丸
彦右衛門(ひこえもん)!!真田ごときに何をしておるのじゃ!!」

上田城攻略の失敗にお怒りモードの徳川家康。



鳥居彦右衛門尉元忠 真田丸
「申し訳ございません!!」

彦右衛門とはこの方。
前回、真田軍にこてんぱんにやられた、徳川軍の大将だった人です。
フルネームは鳥居彦右衛門尉元忠。
「とりいひこえもんのじょうもとただ」と読みます。
彦右衛門だけだと名前っぽいですが、彦右衛門尉となると官位っぽい響き。
しかしこういう官位はありません。
当時は官位っぽい響きの名前を付けることがあったのですね。

名前についてはここがこだわり、真田丸での名前の取り扱いを参照ください。


「必ずや真田安房守の首、討ち取ってごらんにいれまする」本多忠勝 真田丸
「必ずや真田安房守の首、討ち取ってごらんにいれまする」

この様子に、次は自分を行かせてくれと名乗り出る本多忠勝。


「お主の言うとおりになった・・・」石川数正 真田丸
「お主の言うとおりになった・・・」

しかし、牢に閉じ込められた、真田信尹(のぶただ)が石川数正に話しかけると・・・


「石川数正・・・秀吉方に出奔!!」本多正信 真田丸
「石川数正・・・秀吉方に出奔!!」

豊臣秀吉の元に出奔してしまいました。
出奔とは逃げだして行方をくらますこと。
この衝撃により、徳川家康は真田家への攻撃を諦めてしまいました。


「信尹にそそのかされた!!」石川数正 真田丸
石川数正は、のちほど、信繁と偶然会い「信尹にそそのかされた!!」と泣き言を言っていましたが、これはドラマの作り話。
石川数正出奔の裏に真田信尹がいたなどという話は、聞いたことがりません。
また、そもそも「そそのかされて何をした」のかも、よくわかりません。


石川数正 真田丸
ただし、石川数正が出奔したはっきりとした理由は、実のところよくわかっていないというのも事実です。






司馬遼太郎作の徳川家康が主人公の小説「覇王の家」の解釈が一番もっともらしいので、それを書いておきます。


豊臣秀吉 真田丸
石川数正は、豊臣秀吉との外交の窓口になっていました。
電話などの通信手段がない時代ですから、基本は手紙のやり取り。
ちょっと込み入った話になりますと、直接会って話すしかありません。
そういうわけで、石川数正は豊臣秀吉に何度か会っています。


羽柴秀吉が登場 真田丸
また、天下取りに邁進する秀吉は、小牧長久手の戦いで勝てなかった徳川家康を家来として引きこもうと考えており、このため、窓口になっている石川数正を非常に大切に扱いました。
石川数正としても、悪い気はしないわけで、秀吉の肩をもつような言動が目立ちました。


爪を噛む徳川家康 真田丸
ドラマでは、秀吉が攻めてくるのではないかと怯えまくっている徳川家康ですが、実際のところは、かなり印象が違います。
上杉景勝などが、秀吉を恐れて挨拶に出向く中、徳川家康は挨拶に行っていません。
むしろ秀吉の家来にはならず、対決姿勢を強めている時期でした。


「徳川家中は一心同体、心配ご無用でございます!!」石川数正
そんな中、秀吉贔屓の言動をする石川数正は、徳川家の中で浮いた存在になっていきました。
石川数正としては、秀吉との外交窓口としての役目上、当然のことをしていたにすぎませんが、秀吉との対決姿勢を強めている徳川家康としては、少し困った存在になりつつあったわけです。


「今から急いで堺に戻り、船で三河を目指しましょう」石川数正 真田丸
結局、この状況にいたたまれなくなった石川数正は、秀吉への裏切りを画策しますが、これが発覚し、出奔してしまったということです。
以上が「覇王の家」での石川数正が出奔した事情でした。
つまり、ドラマのとおりだとすると、そそのかされて「何をしたのか?」の答えは、「裏切る用意をした」ということになるでしょうか。
ところで、裏切りと出奔の違いってなに?ってことになるのですが、それは次で解説いたします。


真田信尹 真田丸
上記はあくまで、「覇王の家」での司馬遼太郎先生の解釈です。
真相はわかりませんので、ひょっとすると、本当に真田信尹の策だったかも知れませんね。
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