真田丸・第14話「大阪」(2) 石川数正出奔!!出奔と裏切りの違いとは?

石川数正出奔 真田丸
ナレーション
「徳川方の機密を知り尽くした数正の離反は家康を不安のどん底に叩き落とした」

先ほどの続きです。
出奔と裏切りの違いについて解説いたします。




お父さんは策が上手くいってニッコリ 真田丸
裏切りが日常茶飯事の戦国時代。
当の真田昌幸自身が、度々寝返りを繰り返していて、その遍歴を覚えるのに一苦労するほどです(笑)


真田信尹のワナにはまり、磔(はりつけ)にされた春日信達 真田丸
また、裏切りが発覚して殺されてしまいましたが、以前、春日信達という武将も裏切ろうとしていましたね。


「ありがたいことじゃ」春日信達 真田丸
真田昌幸や春日信達の場合は裏切りとか謀反とか言われますが、石川数正の場合は「出奔」という表現になっています。
この違いはなんなのか?


「勝った!!」真田昌幸 真田丸
戦国武将とは、今で言うサラリーマンとは違い、独自に領地と家来を持っています。
この辺りは「大名・家来・国衆の関係を商店街に例えると分かりやすい」にも書いた通り。



小県(ちいさがた)の国衆たちを集めて軍議 真田丸
例えば、真田家が他の大名に裏切る場合、自分の領地を持ったままに、家来たちと一緒に裏切ります。


ヘッドハンティング
この点が現在のサラリーマンのヘッドハンティングとは決定的に違うところです。
例えば、営業成績が優秀な営業部長を引き抜いたとしても、営業部そのものがヘッドハンティングされるわけではありません。
席が用意されるのは、引きぬかれた当人のみですよね。


「北条氏政様は、この戦に勝てば、そなたに海津城を正式に還すと仰せじゃ」真田信尹 真田丸
しかし、戦国時代の場合は、個人を引き抜くのではなく、その下についている組織ごと味方につけるのです。
春日信達を裏切らせようとした話も、春日信達個人が欲しいわけではなくて、春日信達が守る海津城と、その家来たちが欲しかったわけですね。


石川数正 真田丸
ところが、石川数正は、領地を捨てて逃げてしまいました。
領地を捨てたということは、家来も養えないので、付き従った者もほとんどがいなかったことでしょう。
まさに身ひとつで逃げてしまったのです。
「出奔」という言葉がこれほど相応しいのも珍しい事件です。


豊臣秀吉 真田丸
正直、秀吉も困ったかも知れませんね。
石川数正が来ても、領地も家来も増えず、手懐けようとしている徳川家との関係も悪化しかねないわけですから・・・。
ただ、秀吉は出奔してきた石川数正に10万石もの領地を上げています。
そう考えると、この石川数正出奔事件、裏で人を引いていたのは、秀吉という気もするのですけど、実際のところは、よくわかりません。


「信尹にそそのかされた!!」石川数正 真田丸
とにかく、当時の裏切りは、今のヘッドハンティングとは全然意味が違うということを覚えておくと面白いかも。

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