真田丸・第15回「秀吉」(9) 大河ドラマでは珍しく描かれた太閤検地を石田三成より詳しく解説

「検地のことである」羽柴秀吉 真田丸
検地のことである」

皆を集めて、秀吉が言い出したのは検地のこと。
検地とは・・・




「諸国の田畑を調べ、その値打ちを定めることでございます」石田三成 真田丸
「諸国の田畑を調べ、その値打ちを定めることでございます」

ですね。


太閤検地(たいこうけんち)
秀吉のやった検地は太閤検地(たいこうけんち)と呼ばれており、教科書でも出てくる有名な話です。
太閤とは、元関白といった意味の称号です。
この辺りはドラマで描かれると思いますが、数年後に秀吉は関白を譲って引退するので、太閤検地とは秀吉がやった検地という意味です。
では、なぜ検地が必要かといいますと・・・


「検地をすることで、その所領がどれだけの石高なのかがわかります。それによって、そこから何人の兵が出せるかが分かります」石田三成 真田丸
「検地をすることで、その所領がどれだけの石高なのかがわかります。それによって、そこから何人の兵が出せるかが分かります

これも三成が答えてくれました(笑)
当時の幹部クラスの武士は、給料をもらって働いているのではなく、領地をもらって、その収入でくらしていました。

【石高(こくだか)】
米の取れる量のこと。
当時は税金ではなく、米の年貢が大名たちの基本的な収入でした。


「関白がどれだけえれぇか知らねーが、俺は殿には似合わねーと思う」加藤清正 真田丸
血縁の加藤清正などももちろんそうです。
そしていざ戦争があれば、与えられた領地の収入によって、集める兵士が決められていました。


神流川の戦い 真田丸
戦争をするために部下たちに招集をかけた大名からすると、沢山兵が集まった方が戦いに勝てる可能性が高くなります。
ですので、できるだけ沢山の兵を連れて来て欲しいわけですが、部下の立場から見るとこれは逆になります。





秀吉に拝謁できた上杉景勝 真田丸
例えば、今回、秀吉の家来に加わった上杉景勝。
彼の立場から見ると、秀吉が戦争をするときに兵を連れて行く場合、その時の負担は上杉景勝が持つことになります。
ですので、できるだけ少なく見積もりたいわけですね。


上田城工事 真田丸
また、城を建てる時も、家来たちが収入に応じて工事の費用や人員を負担しました。
つまり家来の立場からすると、収入は沢山欲しいが、負担は少なくしたいと考える人もいるわけです。
これでは正直にやっている者が馬鹿をみることになって不満が出てしまいます。


田んぼ
ですので、負担をハッキリさせるためにも、検地をすることは大切なことだったのです。


「こんな升の場所もある。これじゃあなんにも分かりゃしねぇ。そうだろ三成?」羽柴秀吉 真田丸
「こんなの場所もある。これじゃあなんにも分かりゃしねぇ。そうだろ三成?」

検地が進まない理由を升の大きさが地域によってバラバラであることが原因と指摘する秀吉。


「御意(ぎょい)」石田三成 真田丸
「御意(ぎょい)」

【御意】
目上の人に対して、同意・肯定を示す返事の言葉。


秀吉が指摘したように、当時は物の量を測る升もバラバラ 真田丸
秀吉が指摘したように、当時は物の量を測る升もバラバラ、長さを測る単位もバラバラでした。
これが検地の妨げになったことは間違いないでしょう。
しかし、検地が進まないもっとも根本的な理由は、上記に書いたように、検地をキッチリされると損する人がいるのが最大の原因でしょう。



京都のある山城の国周辺は過大に石高が高いと評価
太閤検地が始まる前は、京都のある山城の国周辺は過大に石高が高いと評価され、遠方になるほど低めに評価されていました。
一つには、遠方の大名ほど、石高を誤魔化して、負担を軽くしていたことが理由と思われます。
このため、京都付近に領地を持っている家来ほど、重い負担の仕事をさせられる傾向にあったわけです。


「お主のような子が欲しかった・・・」上杉景勝 真田丸
しかし上杉景勝のような田舎の大名も家来に加わるようになってくると、これでは不公平ですし、秀吉からすると、本来の実力通りの負担を強いることができないことになります。


段は畑仕事をしている百姓
もっとも、この検地は大名にとって損なことばかりではありませんでした。
秀吉の家来になった大名からすると、負担が増えることは嫌なことであるわけですが、それは大名の家来やその下の百姓たちにとっても同じこと。
つまり、百姓や家来たちも、大名に対して、嘘の石高を申告していたのです(笑)
ですので、きっちりとした検地は、むしろ大名の収入を増やす場合もあるほどでした。


「上杉様には、従四位下左近衛権少将(じゅしいのげさこのえごんのしょうしょう))が授けられることになっております」石田三成 真田丸
特に石田三成などは検地の作業が得意でして、大名の領地に入り込んで検地をしたことで、むしろその大名の収入が増えたりしたので感謝されることもありました。
まあ、収入が増えたのではなく、不正に誤魔化されたていたのを暴いたわけではありますけど。


秀吉の天下を盤石なものにしていった 真田丸
こうして検地を行うことにより、具体的に土地を把握し、それを支配する大名や家来、そして百姓を把握しました。
このことが、秀吉の天下を盤石なものにしていったのです。



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