真田丸・第20回「前兆」(4) 聚楽第の壁に書かれた落首を解説

「でかした~」豊臣秀吉 真田丸
「でかした~」

茶々さまご懐妊を喜ぶ秀吉。
この時、秀吉54歳。
秀吉でなくとも歳を取ってからの子供は可愛いといいますよね。




「茶々さまのご懐妊は既に知れ渡っている。石清水八幡に安産祈願をしたことが漏れたらしい」石田三成 真田丸
「茶々さまのご懐妊は既に知れ渡っている。石清水八幡に安産祈願をしたことが漏れたらしい」


既に茶々さまの妊娠は世の中に知れ渡っているとのこと。
懐妊は妊娠のことですが、最近は皇族の方のニュースなどで「ご懐妊」と使うことがある程度でしょうか。


石清水八幡は京都にある神社
石清水八幡は京都にある神社です。
今でも大きな神社ですが、昔から歴史上の人物によく利用されたようです。
ここで安産祈願をしたのは、京都に聚楽第を作って住んでいる秀吉からすると、自然な流れだったでしょうね。


聚楽第 落首 真田丸
ご懐妊自体は当然めでたいことなので問題はなし。
問題は聚楽第の壁に書かれたという落書きです。


聚楽第 落首 真田丸
「ご高齢の殿下にお子が授かることを揶揄する落首であった」

と石田三成が言っています。
落首(らくしゅ)とは五七五調の落書きのことで、表現の自由が無い時代のことですので、書かれるのは政治批判が多かったようです。
※というか、そういう政治批判の落首が有名になって、後世に伝わっているだけかもしれませんが。
今回は秀吉という絶対権力者への悪口ですね。





聚楽第 落首 真田丸
この時の聚楽第落首事件は史実ですが、実は書かれた内容は残っていません、しかし後世の創作として幾つかの落首が作られました。
ドラマで壁に書かれている内容も、それを元にしているようですね。

ドラマの落首として書かれているもので、有名なものとしては

「ささ絶えて 茶々生い茂る 内野原 今日は傾城 香をきそいける」

「ささ」は秀吉に滅ぼされた佐々成政という武将。
傾城とは「傾城の美女」とか「傾国の美女」とかいう表現でして、ようは国を傾けるほどの美女という意味です。


1000年に一度の美少女
今では「1000年に一度の美少女」というのは誉め言葉ですが、「傾城の美女」は、その色香に迷った権力者が悪政を敷くという前提の言葉ですので、完全に悪口です。
まとめると
「佐々成政が滅びで、茶々はますます生い茂り、その傾城の色気を競っている」といった感じでしょうか。



「まっせとは へちにはあらじ 木の下の さる関白を みるにつけても」

「まっせ」とは末世のこと。
世の終わりですね。
「木の下の」とは秀吉が元々「木下」と名乗っていたことからきています。
「さる関白」とは「とある関白」といったニュアンスなのですが、ここはもちろん、秀吉の悪口の代表格「猿」にかけているのは間違いないところ。
まとめると
「末世とは別にあるわけではない(※つまり今現在が末世ですよと)、木下の猿関白を見るにつけてもわかるだろう?」といった感じです。


「いもせあふ小谷のひめの木の下に子だからめぐむはいずれの日吉か」


いもせ「夫婦」のこと。
小谷の姫は、元々小谷城を本拠地としていた浅井長政の娘である茶々を指しています。
木下は上記のごとく「木下」と名乗っていた秀吉のこと。
日吉とは太陽の神のことですが、秀吉の幼名という説もあり、いずれにしても秀吉のことを指しています。

まとめると
「秀吉と結婚した茶々さんに子宝を運んだのは、いったいどこの日吉(※秀吉)でしょうかねぇ?」といった感じです。
もちろん、「どこぞの別の秀吉の子を孕んだのでしょう?」と暗に言っているわけですね。

「ワシが本気で怒っていることを世に知らしめるのだ!!」豊臣秀吉 真田丸
「ワシが本気で怒っていることを世に知らしめるのだ!!」

これでは、秀吉が怒るのも仕方ないというものですね。

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