真田丸・第22回「裁定」(4)手柄次第などという約束はよくある話だったのか?

審議再開 真田丸
一旦、休憩を挟んで審議再開。
ここでの第一声は石田三成の佐渡守(さどのかみ)どのに尋ねる」ですが・・・



佐渡守は本多正信 真田丸
佐渡守はこの右の人。
本多正信さんです。
佐渡守の官職を与えられたのは1586年。
主君の徳川家康が秀吉の家来になった時です。
この時、徳川家康は権中納言(ごんちゅうんごん)という官職を貰っていますので、そのついでに貰ったものでしょう。


佐渡 地図
ちなみに佐渡はこの位置
徳川家の領地とは全く関係ありません。
当時の官職は名誉だけのもので実態が無いので、全く縁もゆかりもない地名の官職が付くことは、別に珍しいことではありませんけどもね。
※真田安房守昌幸も安房と関係無いですし。


信繁と板部岡江雪斎 真田丸
話はそれましたが本題の沼田城問題。
真田家、北条家ともに、過去の経緯を持ちだして、沼田城の領有権を主張して譲りません。


当時かわした起請文 真田丸
そして両者ともに、当時かわした起請文(きしょうもん)を出してきました。
起請文とは今で言えば契約書ですね。
以前も触れていますので、興味のある方は「春日信達が貰った起請文(きしょうもん)とはなんぞや?」をご覧ください。





「これではっきりしたではないか、後は徳川が北条と真田に交わした約束、どちらがまだ効いておるか、それを吟味すればいいわけだ」豊臣秀吉 真田丸
「これではっきりしたではないか、後は徳川が北条と真田に交わした約束、どちらがまだ効いておるか、それを吟味すればいいわけだ」

結局のところ、徳川家が真田家と北条家に別々の約束をしたことが問題であるので、どちらの約束が有効かを吟味すべきという秀吉。
吟味とは「物事を念入りに調べること」です。


「はてさて、合点(がてん)がいきませんなぁ」本多正信 真田丸
「はてさて、合点(がてん)がいきませんなぁ」

その後、信繁と板部岡江雪斎が激しく言い合いますが、間に割って入ったのは、佐渡守こと本多正信。
ここでの【合点】納得という意味でしょう。


「手柄次第とありませぬか?」本多正信 真田丸
手柄次第とありませぬか?」

徳川家としては「沼田城を譲り渡すとは言っていない」と言い出す正信。
約束したのは「手柄次第」であって、つまり「奪い取るなら好きにせよ」という意味だったと。


そして織田信長 真田丸
ちなみに、この「奪い取るなら好きにせよ」という約束は戦国時代ではよくある契約でした。
戦国時代の同盟で有名なところで言うと、織田信長と徳川家康の同盟ですが、これは徳川家康が三河・遠江など東の地域を、織田信長が美濃や伊勢など西の地域を「奪い取るなら好きにせよ」という約束の元に成り立っています。



亡き父武田信玄の霊が勝頼の前に 真田丸
ドラマでは亡霊としてしか出演が無かった武田信玄ですが、彼もまた、北条氏康(※氏政のお父さん)、今川義元と三国同盟を結び、それぞれが攻める地域を決定しています。
戦国時代の同盟とは、互いに攻めないことだけではなく、相手が攻める地域を黙認する約束も含まれているのが大抵です。


※画像はドラマ「信長協奏曲」の浅井長政
逆に茶々さんのお父さん浅井長政は、織田信長と同盟するにあたって、当時もう一つの友好国であった朝倉家を攻めないことを同盟の条件にしています。
まあ、この約束は織田信長が破ってしまい、これが浅井長政と織田信長が対決する原因になってしまうわけですけども。
※画像はドラマ「信長協奏曲」の浅井長政


沼田裁定 真田丸
こういった約束をドラマでは「手柄次第」と言っていますし、よくある歴史小説などの表記だと「切り取り勝手」などとも言います。
いずれにせよ、こういった約束はよくあることだったということです。


「譲り渡すにせよ、奪い取るにせよ、それは沼田城を真田の城であることを暗に認めていることはならないか?」豊臣秀次 真田丸
「譲り渡すにせよ、奪い取るにせよ、それは沼田城を真田の城であることを暗に認めていることはならないか?」

最後は豊臣秀次が珍しくかっこいい発言で締めくくられました。


「語るに落ちるとはこのこと」豊臣秀次 真田丸
語るに落ちるとはこのこと」

【語るに落ちる】
問い詰められるとなかなか言わないが、かってに話させるとうっかり秘密をしゃべってしまう。


ぐうの音も出ない板部岡江雪斎 真田丸
急に賢くなった秀次の言葉にぐうの音も出ない板部岡江雪斎(笑)
こうして、この審議、とりあずは真田の勝ちということになりました。
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