真田丸・第22回「裁定」(8)ドラマでは描かれていない、鈴木主水があまりにもアッサリと名胡桃城を奪われた理由

「城代、鈴木主水様はご自害の模様でございます」佐助 真田丸
「城代、鈴木主水(もんど)様はご自害の模様でございます」

名胡桃(なぐるみ)城が北条家に落とされ、城を任されていた鈴木主水が死んだことをお兄ちゃん・真田信幸に報告する佐助。



「こんなことなら名胡桃も北条に渡しておけば良かった・・・」真田昌幸 真田丸
「こんなことなら名胡桃も北条に渡しておけば良かった・・・」

更に佐助は京都の真田昌幸にまで報告します。
これを聞いた昌幸は鈴木主水の死にショックを隠せない様子です。


「確か死んだ鈴木主水は・・・」出浦昌相 真田丸
「確か死んだ鈴木主水は・・・」

そこに居合わせた出浦昌相(いでうらまさすけ)も、鈴木主水の名を知っていたようです。
昌幸は頷き「古くからの真田の家臣よ」と答えています。


信長の野望の鈴木主水
鈴木主水は鈴木重則(すずき しげのり)とも呼ばれ、ドラマの昌幸のセリフでは「古くからの真田の家臣」のようですが、よくわかりません。
ただ、息子がおり、その息子が後に真田家の幹部になっていくことから逆算すると、真田家で重要な地位を占める家柄だったことは想像できます。
なにより、名胡桃城という最前線の城を任せられるほどですから、かなり昌幸の信任は得ていたのでしょう。
※信長の野望の鈴木主水


「なんということ・・・」真田信幸 真田丸
「なんということ・・・」

ドラマでは、いきなり名胡桃城が落ちた報告が来ていることに違和感を感じた方もおられたのでは無いでしょうか?
普通、城が攻撃された場合、固く守って、援軍を呼ぶのが当然です。
名胡桃城のある上野(こうずけ)と、留守を守る真田信幸のいる信濃は隣同士ですから、急ぎの使者が走れば1日で報告が出来たはずです。
つまり名胡桃城は一瞬で落とされたことになります。



猪俣邦憲 信長の野望
実は北条家の家来で沼田城を任された猪俣邦憲(いのまたくにのり)は、鈴木主水を騙し討ちにしたのです。
猪俣邦憲は鈴木主水の家来を抱き込み、鈴木主水に偽の命令書を渡しました。
その内容は急ぎ真田家の本拠地・上田城に来いというもの。
それを信じた鈴木主水は上田城に向かいます。


矢沢頼綱 真田丸
鈴木主水は上田城に行く途中、岩櫃城によりました。
そこにはドラマで泣く泣く沼田城を引き渡した矢沢頼綱がおり※1、その矢沢頼綱がそれが偽手紙であることを見抜きます。
騙されたと気付いた鈴木主水は、頼綱に兵を借りて慌てて引き返しますが、城に籠もった敵をどうすることも出来ませんでした。
※1沼田城を明け渡した後は、とりあえず岩櫃城にお移りくださいという話がドラマでも出ていましたね。


※画像は大河ドラマ「真田太平記」の鈴木主水
万事休した鈴木主水は、逃げ帰ることも出来たのですが、騙し討にあって城を奪われたことを恥じて沼田城の近くの寺で切腹してしまいます。
※画像は大河ドラマ「真田太平記」の鈴木主水


織田信忠の切腹シーンも非常に珍しい 真田丸
ちなみにこの時の切腹が立ったままの立腹(りっぷく)だったという逸話が残っています。
ドラマでも、度々切腹シーンが出てきていますが、その全ては座っています。
腹を切るという行為は当然ながら、物凄く痛いので、立ってなどとても出来るものではありません。
しかし、鈴木主水は、立腹をすることにより、自分の怒りと武士の意地を表したのでしょう。


「見つからなければいいことです!!」侍女のなりをした茶々様 真田丸
ドラマでは茶々さんが自分の義理の父・柴田勝家が腹を十文字に切った逸話信繁に話すシーンがありますが、武士として最後の意地を切腹という行為で表すことは、とてもかっこいいことだったのです。
現代人の感覚ではわかりませんけどもね(汗)


「源三郎、ここは泣いてくれ」真田昌幸 真田丸
昌幸も鈴木主水の立腹を聞いた時には、なんて凄い奴だ!!と感動したことでしょうね。


22回終了 真田丸
こうして、鈴木主水は死に、真田家は沼田城だけでなく、名胡桃城まで奪われる事になりますが、結果として豊臣秀吉の北条家攻撃のきっかけとなっていきます。
というわけで今回はここまで。
また放送終了後お会いしましょう。


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