真田丸・第27回「不信」(5)従五位下(じゅごいのげ)?左衛門佐?

「そろそろ官位を授けてやろうと思うのだが・・・」豊臣秀吉 真田丸
「そろそろ官位を授けてやろうと思うのだが・・・」

馬廻衆として頑張ってきた信繁に、官位をあげると言い出す秀吉。





「従五位下(じゅごいのげ)ではどうだ?」豊臣秀吉 真田丸
従五位下(じゅごいのげ)ではどうだ?」

官位・官職については以前「じゅごいのげ?かずえのかみ?」でも触れていますが、今回は信繁が官位を貰うということですので、改めて解説したいと思います。


「官位を与えるのは、関白の勤め。誰に、いつ、いかなる位を授けるか、これ全て関白がいたすべきこと」豊臣秀次 真田丸
「官位を与えるのは、関白の勤め。誰に、いつ、いかなる位を授けるか、これ全て関白がいたすべきこと」

兄を差し置いて官位をもらえないと言った信繁に怒り出す秀吉でしたが、「官位を与えるのは、関白の勤め」と秀次が珍しく言い返し、秀吉をなだめました。


後陽成天皇行幸 真田丸
ただし、官位を与えるのは、本来は天皇のお仕事です。
関白は天皇の代理として、政治を行うのが仕事ですので、正確には「これ全て関白がいたすべきこと」ではなく、「これ全て関白が帝に代わっていたすべきこと」ということになります。
だからこそ・・・


「さっそく帝(みかど)に上奏(じょうそう)いたします」豊臣秀次 真田丸
「さっそく(みかど)に上奏(じょうそう)いたします」

と言っているわけです。
関白である秀次が思い立っても、最終的には「帝 = 天皇」に「上奏 = お伺いを立てる」必要があるのです。


「この度、帝より官位をいただくこととなった」真田信幸 真田丸
「この度、帝より官位をいただくこととなった」

ですから、信幸も「関白からいただく」とは言わず「帝より・・・」と言っているのです。


「文禄3年11月2日。京の聚楽第(じゅらくてい)において、信幸・信繁兄弟は、揃って叙任(じょにん)された」ナレーション 真田丸
ナレーション
「文禄3年11月2日。京の聚楽第(じゅらくてい)において、信幸・信繁兄弟は、揃って叙任(じょにん)された」

【叙任】
位を授けて,官に任ずること。


「従五位下、豊臣信幸。よろしく伊豆守に任ずべし」 真田丸
従五位下豊臣信幸。よろしく伊豆守に任ずべし」

いろいろ突っ込みどころ満載のセリフですが、順番に解説していきます。
まず「従五位下」について・・・





官位・官職
これはランクのことです。
数字が小さいほど偉くて、例えば関白は「正一位」となり、この上は天皇しかいません。


豊臣信幸・・・。 真田丸
次に豊臣信幸・・・。
あれ?このドラマって真田丸だったよね?
豊臣丸になるんか?
と思ってしまいますが、これは豊臣の姓を貰ったということ。
秀吉は目をつけた優秀そうな武将や大名に次々と豊臣姓を与えています。
これについては、別ページで解説しようと思うので、ここではここまで。


次に「伊豆守」
伊豆守
伊豆はここのことです。
伊豆守とは、ここの土地の長官という役職でして、これを官職といいます。
ただし、ややこしいのは、実際に伊豆の長官になったということではないということ。


後陽成天皇の前で臣従を誓わせる豊臣秀吉 真田丸
天皇はずっと昔から権威だけの存在になっていて、官位も官職も具体的な意味のあるものではありません。
従五位下になったからといって、誰かに命令出来るわけではありませんし、伊豆守になったからといって、実際に伊豆の長官になるわけではないのです。
つまり、完全に名前だけのものです。
それでも当時の戦国武将にとっては、なんとなく名誉なことであり、欲しいものだったのです。


安倍晋三 日本国政府
今に例えるなら、急に核戦争かなんかで日本が滅びたとします。
だけど安倍首相が生き残っていて「お前、財務大臣に任命な!!」と言ってくれた感じです。
日本国政府は無いわけですし、財務省も無いので、全く意味はないのですけども、首相として知っている人が「大臣」と言ってくれると、偉くなった気がしませんか?
管理人なら、「俺、財務大臣になっちゃったよ」って、友達に自慢しますね。
まあ、それ以上の意味はあんまり無いですけども(笑)
ようするに、官位とか、官職といったものは、そういうものなのです。


「従五位下、豊臣信繁。よろしく左衛門佐(さえもんのすけ)に任ずべし」 真田丸
「従五位下、豊臣信繁。よろしく左衛門佐(さえもんのすけ)に任ずべし」

続いて、弟・信繁は左衛門佐になりました。
この「左衛門佐」も官職です。
天皇の御所を警護する仕事ですが、こちらも既に名前だけなので、実際に信繁が護衛の仕事につくということではありません。

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