真田丸・第29回「異変」(5)奉行に任せると、大名に任せるの違いとは?

「殿下が心配です。近頃、同じことを何度も言われる」真田信繁 真田丸
「殿下が心配です。近頃、同じことを何度も言われる」

信繁は秀吉の体調が心配のようです。
髭も薄くなり、寝小便もして、しかも記憶が曖昧。
要するにボケてきたってことなんでしょうけども。



「死んだ後のことを考えていた。拾が元服するまで、関白は置かぬと決めた。それまではお前たち奉行衆が、相談の上、政(まつりごと)を行え」豊臣秀吉 真田丸
「死んだ後のことを考えていた。拾が元服するまで、関白は置かぬと決めた。それまではお前たち奉行衆が、相談の上、(まつりごと)を行え」

自分の死後の政治について語る豊臣秀吉。
政(まつりごと)は政治のことです。
奉行とは、以前「鉄火起請を執り行う奉行。そもそもお奉行さまってなに?」で触れたように「命令を受けて仕事をするお役人さん」といった意味ですが、ここでは石田三成たち、秀吉の側にいて仕事をしている人たちのことを指しています。


「本当に手を汚すというのがどういうことか、まだ分かっておらぬ」大谷吉継 真田丸
ドラマでは、秀吉の側近として働いているのは、石田三成以外だと大谷吉継。
それと片桐且元や平野長泰あたりしか出てきていませんが、実際には数多くの奉行がいました。
彼らは秀吉の直属の家来であり、秀吉が天下人になったことで出世もし、大名になりました。
ここで秀吉が「奉行衆」と言っているのは、彼らのことであります。


「徳川殿を要(かなめ)とした、大名たちの合議で進めていって欲しい」豊臣秀吉 真田丸
「徳川殿を要(かなめ)とした、大名たちの合議で進めていって欲しい」

ところが、徳川家康を呼び出すと、今度は徳川家康を中心に「大名たちの合議」で政治を進めろと言い出す秀吉。





驚く石田三成 真田丸
これには石田三成もビックリです。


「弥八郎は誰に似たのか、食えぬ面構えをしておるのう」徳川家康 真田丸
徳川家康もまた、秀吉の家来には違いありませんが、元々自立した大名。
たまたま秀吉が天下を取ったので、頭を下げて家来になってはいますが、これは秀吉の家来になったというより、降伏したというべきでしょう。
石田三成もまた、秀吉の下で出世して大名にはなっていますが、ここで秀吉が言っている「大名たち」は、徳川家康や上杉景勝などの元から大名だった人たちを指しているのです。
これは、全く逆の話ですよね。


「真田伊豆守」豊臣秀吉 真田丸
現代の会社に例えるならば、秀吉社長の豊臣建築株式会社は才能と努力で日本一の建築会社に成長。
石田三成や大谷吉継は、その会社で新卒採用された正社員。
彼らの努力もあり、豊臣建築は大成長するわけですが、その過程で競合していた徳川土建や上杉工務店を吸収合併したのが今。
石田三成・大谷吉継のような豊臣建築で叩き上げられた社員が今後の会社運営の決定権を持つのか、吸収合併された会社の徳川社長や上杉社長が決定権を持つのか、これは全く意味が違いますよね。


「拾いのこれからは徳川殿にかかっている。どうか頼みますぞ」豊臣秀吉 真田丸
「拾いのこれからは徳川殿にかかっている。どうか頼みますぞ」

自分の言っていることが、辻褄が合っていないことすらわからなくなっている秀吉。
豊臣家もいよいよ危険なようです。

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