真田丸・第30回「黄昏」(4)明の使者に怒る秀吉。実は石田三成たちに騙されていた。

「面をあげよ」豊臣秀吉 真田丸
「面をあげよ」

明(中国)が降参してきたということで、皆を集めて交渉役の西笑(せいしょう)と話す秀吉。






西笑 真田丸
西笑は初登場ですね。
見ての通りのお坊さんで、戦国時代では、僧侶が外交の場に出てくることが少なくありませんでした。


北条家名代・板部岡江雪斎 真田丸
ドラマでも北条家の家来として登場していた板部岡江雪斎(いたべおかこうせつさい)もお坊さんでしたよね。
こういった大名の家来として外交の場で活躍する僧侶を外交僧と呼びます。

【外交僧に関する過去記事】

真田丸・第七回「奪回」(2)板部岡江雪斎(いたべおか こうせつさい)と外交僧について



「明がワシに頭を下げおった」豊臣秀吉 真田丸
「明がワシに頭を下げおった」

秀吉は上機嫌でしたが・・・


秀吉が「西笑。先程の書状を読み上げろ」と言う 真田丸
しかし秀吉が「西笑。先程の書状を読み上げろ」と言うと・・・






顔色の変わる西笑 真田丸
顔色の変わる西笑。


石田三成の表情も曇ります 真田丸
そして石田三成の表情も曇ります。


「一つの行き違いがあった。明国は決して降伏したわけではなかった。明の朝廷は秀吉に対し、日本国王の称号を与え、代わりに朝鮮からの撤兵を求めた」真田丸
ナレーション
「一つの行き違いがあった。明国は決して降伏したわけではなかった。明の朝廷は秀吉に対し、日本国王の称号を与え、代わりに朝鮮からの撤兵を求めた」

となっていますが、これはドラマでこれ以上、深く切り込むと話がややこしくなるから、こういう表現だったのでしょう。

【朝廷】
王のいる政権のこと。
ただし、日本では名目上の王は秀吉ではなく天皇なので、天皇とその周囲にいる貴族たちの集まりを朝廷と言います。
実際の政治は秀吉が行っているので、日本の場合は政権ではなく、天皇とその取り巻きといった程度の意味です。
中国では、皇帝が実権も持っていたので、文字通り、王とその政権を指します。


石田三成たち奉行衆は、この戦争を早期に終結するべきだと考えていました 真田丸
石田三成たち奉行衆は、この戦争を早期に終結するべきだと考えていました。
秀吉と違い、石田三成は現地にも渡って戦場も見ています。
そして、朝鮮出兵が失敗だったと実感したのでしょう。


「敵方・勢いを増しております」 朝鮮出兵 真田丸
今までの日本国内との戦いと違い、朝鮮との戦いは全く様相が違いました。
それを簡単に言うなら、ようするに異民族に対する侵略だったということ。
逆に国内での戦いでは、戦争に勝とうが負けようが、支配者が変わるだけのことでした。


「四郎をたっぷり叱ってくださいませ」武田勝頼
例えば、ドラマ開始早々に武田家が滅びました。
殿様の武田勝頼は切腹し、主だった家来たちも処刑されたり自害したりしましたが、民衆にとっては支配者が変わったにすぎません。
現代人の感覚で言うと、東京都知事が代わったぐらいの感覚です。
しかし、朝鮮人にとって日本人は異民族。
他国の民族が攻めてきたとあっては、支配者が入れ替わったでは済まないのは、現代人でも感覚的に理解できますよね。
ですので、日本軍は戦いに勝っても、土地を支配することが出来ず、土地が支配出来ないので税を取れず、結果収入にならなかったわけです。



驚く石田三成 真田丸
このため、石田三成らは、多少無茶でも、この戦いを終わらせる必要を感じていました。
その結果、取ったのが、支配者である秀吉を騙すこと。


「明がワシに頭を下げおった」豊臣秀吉 真田丸
「明がワシに頭を下げおった」

秀吉に明が降伏してきたと伝え、和平交渉を進めようとしたのです。
秀吉も流石にこの戦いが失敗だと悟っていたので、元々の目標である「朝鮮を支配して道を借り、最終的には明に攻め込む」ことは無理だと理解していましたが、「多少の土地は取れるのでは」と考えていたでしょうし、最低限「明との貿易を認めさせよう」と考えていました。
そうすることで、自分の顔が立つ形で、この戦争を終わらせようと考えていたのです。
土地が取れれば、明までは支配出来なかったとしても、多少は目標が達成出来たことになります。
それが無理でも、貿易が出来れば、明の珍しいものが日本に入ってきて、「流石に太閤様だ!!」と、なると思ったのですね。


「真田は後詰(ごづめ)となっておる」石田三成 真田丸
そこで石田三成たちは、秀吉の意見が受け入れられたとして話を進めました。
もちろん、受け入れられていない話を受け入れられたとして話を進めると、途中で矛盾が出ますが、とりあえず朝鮮にいる兵を日本に引き上げてしまえば、後は何とかなると考えたのでしょう。
それを急ぐ理由もありました。
ドラマでは、ほとんど朝鮮出兵について触れられなくなっていましたが、戦いはずっと継続しており、未だ朝鮮から撤退出来ないでいる日本軍がいたのです。
しかも、戦いは次第に不利になっており、日本軍は食料の補給が出来ず、飢え死にする者が出る始末でした。


「細川越中守様をご存知ですか?」わくさ 真田丸
この和平交渉は石田三成だけでなく、多くの家来が関わっています。
ドラマでは本人が出てきていませんが、わくさの息子・小西行長は、明の皇帝に「秀吉が降伏する」と騙して和平交渉を進めました。
つまり、明も日本も、お互いに相手が降伏すると思っていたのです(汗)


「戦じゃあ!!再び大軍で海を渡り・・・」豊臣秀吉 真田丸
「戦じゃあ!!再び大軍で海を渡り・・・」

しかし、石田三成・小西行長の目論見は外れ、秀吉は明が降伏していないことに気づきます。
まあ、そりゃそうですよね(笑)

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