真田丸・題32回「応酬」(4)ようやく登場の前田利家を解説

「前田大納言(だいなごん)利家(としいえ)、秀吉の盟友であったこの老人は、76万石の大大名である」前田利家 真田丸
ナレーション
前田大納言(だいなごん)利家(としいえ)、秀吉の盟友であったこの老人は、76万石の大大名である」

ここまで、名前だけの出演だったので、このまま登場しないまま終了するのかと思っていましたが、無事、登場しましたね。
この後の展開で結構重要な役割をしめる人だけに、どうやって出演無しでストーリーを進めるのか心配しておりました。

【前田利家に関する過去記事】

真田丸・第31回「終焉」(3)老衆といっても、老人とは限りません。新体制・五大老・五奉行制度のメンバー紹介。
真田丸・第23回「攻略」(3)超重要人物・前田利家。セリフだけの登場とは(笑)



病床の前田利家 真田丸
徳川内府(だいふ)に対抗出来るのは大納言様だけでございます」

石田三成が期待をかける前田利家について、改めて紹介したいと思います。

【内府】

徳川家康の官職である内大臣のこと。
当時、日本の官職を中国風に言うことが流行っており、このため内大臣も中国風に内府と呼ぶことがありました。
読みはドラマでは「だいふ」のように聞こえますが、「ないふ」でも良いです。


※画像は大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」の前田利家
前田利家は大河ドラマ「利家とまつ」で主人公になったことある人物。
元々は織田信長の家来でありました。
※画像は大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」の前田利家


そして織田信長 真田丸
織田信長とは恋人関係だったという話も残っています。
戦国時代は両刀使いが多く、織田信長の男の恋人としては森蘭丸が有名ですが、前田利家も、お相手の一人だったということですね(汗)

【戦国のホモセクシャルに関する過去記事】
真田丸・第16回「表裏」(5) 秀吉の性癖はかなり珍しいものだったというお話



黄母衣を付けてかける真田信繁 真田丸
ドラマでは主人公・真田信繁が秀吉の馬廻衆に任じられて、黄色い母衣(ほろ)を付けていましたが、前田利家も信長の親衛隊として赤い母衣を付ける赤母衣衆に任命されています。
槍の使い手でもあった利家は「槍の又左(またざ)」とも呼ばれました。
又左は利家の名前が又左衛門(またざえもん)であったからです。
フルネームは・・・

前田   苗字
又左衛門 通称
大納言  官職
利家   諱(いみな)

となっております。


「ゆくゆくは、京から天子様をお迎えしようと思っておった。平清盛が成し遂げたことをワシはとうとう出来なんだ」豊臣秀吉 真田丸
死んだ秀吉も織田信長の家来でしたから、前田利家とは同僚だったということになります。
家が隣同士だったという話もあり、その付き合いは若い頃からだったようです。


大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」の柴田勝家
信長が死んだ後、当時信長の家来として有力だった秀吉と柴田勝家が権力争いをすることになります。
織田信長が死んだ時点で、前田利家は柴田勝家の与力であったこともあり、そのまま柴田勝家に付いていました。
つまり秀吉の敵になったわけですが、最終的に柴田勝家を裏切って秀吉に付きました。
前田利家の裏切りは、秀吉が勝つための決定打にもなりましたので、秀吉にとって前田利家は恩人でもあるわけです。
以降、秀吉の家来となっています。
大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」の柴田勝家



「ワシが一筆書けば、折れてくれるであろう」豊臣秀長 真田丸
秀吉の弟でドラマでも登場した豊臣秀長。
彼は豊臣家を支える重要な人物で、秀吉が死んだ後も、秀長が豊臣家を支えていくものと考えられていましたが、残念ながら秀吉より先に死んでしまっています。
秀長が生きていれば、秀吉が千利休を殺すことも、朝鮮出兵など無茶なことをすることも、ましてや豊臣家が滅びるようなことも無かっただろうとよく言われる人物であります。
むろん、歴史にIFは無意味ですし、実際に秀長が生きていたらどうなっていたかは分かりませんけどもね。
いずれにせよ、秀長が死んだため、豊臣家を支える大黒柱になる人物を作る必要が出てきたわけです。


※画像は大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」の前田利家
そこで注目されたのが前田利家。
秀吉との付き合いの深さ。
義理堅い性格。
そして織田信長・豊臣秀吉といった天下人の家来として、幾つもの戦いに参加してきた実績。
それらを含めて、豊臣家を支える人物として相応しいと考えられたようです。
このため、活躍以上に領地や官位を貰いました。
おそらく、秀吉や石田三成らの奉行衆が相談して決めたことと推察されます。
※画像は大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」の前田利家


「藤吉郎はワシに秀頼様を託した。ワシの目の黒い内は、勝手な真似はさせぬ」前田利家 真田丸
藤吉郎はワシに秀頼様を託した。ワシの目の黒い内は、勝手な真似はさせぬ」

こういった経緯を利家もよく理解していたのか、豊臣家を守る覚悟は十分なようです。
藤吉郎は秀吉の名前。
太閤秀吉を藤吉郎と呼び捨て出来るのは、若いころからの付き合いの利家ならではですが、秀吉の願いをよく理解していたようですね。


「そう長くは無いだろう」石田三成 真田丸
「そう長くは無いだろう」

しかし、ここまで前田利家を持ち上げてきた努力は水の泡になりそうです。
前田利家は既に身体が弱っている様子で、石田三成じゃなくとも「そう長くは無いだろう」と思うはず。


前田利長 真田丸
ただし、前田利家の命が危ないのは、何も秀吉が死んだ後のことではなく、既に秀吉が生きていた頃からかなり体調が悪かった様子です。
ですので、前田利家が死んだ場合、息子の前田利長(としなが)が後を継いで老衆(おとなしゅう)になることは決まっています。


毛利輝元と前田利長 真田丸
ということで、その後の会合のシーンなどでは前田利家ではなく、息子の利長が代理で参加しております。
問題は前田利長が、利家ほどの気骨がある人物なのかって話なのですが、そのあたりは、今後描かれるでしょうから、ここでは触れぬこととします。


「忍城はこの辺りでもっとも低い場所にある」石田三成・軍議 真田丸
余談ながら、豊臣秀吉が北条家を攻めた時に、真田昌幸や上杉景勝が忍城(おしじょう)を攻めていたシーンがありました。
この忍城攻めの指揮官は本当は前田利家です。
今回出演させるなら、ここで初登場させても良かった気がするのですけどもね。

【忍城攻め関係の過去記事】

真田丸・第23回「攻略」(15)忍城の水攻めは石田三成にとって赤っ恥の大失敗だった
真田丸・第24回「滅亡」(6)実はもう一悶着あった忍城の戦い



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