真田丸・題32回「応酬」(5)初登場、老衆・毛利輝元を知っておこう。

老衆・毛利輝元 真田丸
今回、老衆(おとなしゅう)として初登場の毛利輝元(てるもと)さんを少し知っておきましょう。
以前も少し解説していますが、ドラマとしては初登場ですので、もう少し掘り下げてみたいと思います。

【毛利輝元についての過去記事】
真田丸・第31回「終焉」(3)老衆といっても、老人とは限りません。新体制・五大老・五奉行制度のメンバー紹介。




※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利元就
毛利輝元は毛利元就(もとなり)の孫です。
毛利元就は大河ドラマの主人公にもなった有名人で、中国地方全域に広がる毛利家の基礎を作った人。
※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利元就


※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利隆元
毛利元就には毛利隆元(たかもと)という長男がおり、毛利家を継ぎましたが、父の元就よりも先に死んでしまいました。
※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利隆元


「父上。ここは討って出て、坂東武者(ばんどうむしゃ)の底力を・・・」北条氏直 真田丸
少し話が飛びます。
ドラマで北条家が出ていたのが記憶に新しいところですけども、この北条家、実は息子の北条氏直が当主でした。
しかし、実際には父の北条氏政がほとんどのことを決定していましたよね。
大名の息子が父の地位を次いで大名になった場合、引退した父がその後見役として面倒を見るのはよくある話なのですけども、後見役というより事実上の権力者になってしまうのもよくある話。
北条氏直の家来は元々北条氏政の家来ですし、家来たちとしては経験豊かな父親の意見の方を尊重しがちです。
こういったことは、現代の血族会社でもよく見られますよね。
後を継いだ若社長がいても、実質は一線を退いた隠居の方が決定権を持っているというパターンです。


※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利元就
毛利家においても同じようなことがありました。
息子の隆元が後を継いでも、事実上、毛利家の運営の決定権を持っていたのは、隠居したはずの父・元就の方というわけです。
この状況のまま、名目上の当主・隆元が先に死んでしまったため、その息子・輝元が跡を継ぎました。
その後、輝元からすると祖父にあたる元就が死に、輝元が本当の意味での当主になりましたので、そういう意味で言うと、毛利家の事実上の二代目は輝元ということになります。
※画像は大河ドラマ「毛利元就」の毛利元就





毛利輝元と前田利長 真田丸
そのような事情から、輝元が毛利家を継いだ時はまだ12歳前後。
その時点ではまだ祖父の元就が生きていたのでいいとしても、元就が死ぬのがその6年後なので、輝元は18歳にして毛利家という大大名の領主になったわけです。


※画像は大河ドラマ「軍師官兵衛」の毛利家
このような状況下で、毛利輝元は叔父達の補佐を受けることになります。
画像は大河ドラマ「軍師官兵衛」の毛利家の皆様。
左上が吉川元春(きっかわもとはる)。
右下が小早川隆景(こばやかわたかかげ)。
両方とも父・隆元の兄弟。
つまり、輝元にとっては叔父です。
18歳の青年が当主になって、父の兄弟たちが補佐することになれば、事実上の決定権はこの二人が握っていたに近かったでしょう。


「家康、驚きのあまり、小便止まっておったわ」豊臣秀吉と真田信繁 真田丸
また秀吉がまだ織田信長の家来であった時に攻め込んでいたのがこの毛利家。
このため、毛利家は危機的状況でしたが、途中で織田信長が本能寺の変で殺され、その敵討ちに秀吉が京都に帰ってしまったために危機を脱します。
この時、明智光秀に協力して、秀吉軍を挟み撃ちにすることも出来たのですが、毛利輝元はそれをせず、むしろ秀吉に協力的な姿勢を示します。
この方針も、おそらく二人の叔父が深く関わっていたことでしょう。
この秀吉に見せた好意のため、秀吉の家来になった後も、豊臣家の中で重要な地位を占めることとなり、今回もまた老衆にも選ばれた次第です。


毛利輝元と前田利長 真田丸
このような経緯から、毛利輝元は自分で何事も決定してリーダーシップを発揮していくタイプではなく、年長者や皆の意見を良く聞いて、その中から良案を選びとるといったタイプの指導者だったことは容易に想像が出来ます。
また、若くして毛利家を継いだ輝元ですが、このドラマの登場時点では既に50前。
戦国大名として成熟した頃だったでしょう。
このことが、今後の展開にどのように影響するのか、また、どのように描かれるのかを注目していくと面白いかも知れませんね。

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