真田丸・題32回「応酬」(7)いよいよ始まった徳川家康の豊臣家潰し。手始めは伊達政宗との政略結婚。

「とんだ不調法(ぶちょうほう)でござった」伊達政宗 真田丸
「とんだ不調法(ぶちょうほう)でござった」

せっかくの宴(うたげ)だと言うのに、「殿下(でんか)が死んでいるのでは?」という不謹慎な話題を出し、それを本多正信にたしなめられた伊達政宗。
すっかり残念キャラですな(笑)
ところで不調法とは「行き届かず、手際の悪いこと」のことです。
現代ではお酒を飲めないことを「酒は不調法でして」といった使い方もしますが、こちらは単に苦手という意味。
もちろん、ここで伊達政宗が言っているのは「行き届かない」の方ですけども。

【伊達政宗に関す目過去記事】

真田丸・第24回「滅亡」(9)実は天下餅を食えない秀吉。伊達政宗は腰巾着キャラだった?
真田丸・第24回「滅亡」(8)ずんだ餅は伊達政宗が作った?
真田丸・第24回「滅亡」(7)伊達政宗は伊達男?その眼帯の秘密



「ところで伊達様のところには、姫君がおられると伺いましたが、今、お幾つで??」本多正信と伊達政宗 真田丸
「ところで伊達様のところには、姫君がおられると伺いましたが、今、お幾つで??」

その伊達政宗に近づいた本多正信は、政宗のことを話題に出します。
徳川家の重臣である本多正信が、伊達政宗の娘の話をするということは、政略結婚の話であることは明らかでしょう。


微妙な表情の伊達政宗 真田丸
この質問に微妙な表情をする政宗。
伊達政宗ほどの男が、本多正信の言っている意味が理解出来ないとは思えません。
徳川家と縁組をして親戚同士になることは、東北に領地を持つ政宗としては飛びつきたいような話でしょうから、嫌がっている表情でもありません。
問題は後に明らかになりますが、大名同士の婚姻が禁止されているからです。


「どのような些細なことでも知らせるようにと、徳川の殿に言われております」稲 真田丸
ドラマでも度々語られているこの政略結婚。
その狙いはいくつかありますが、まとめると・・・

(1)親戚同士になることで、縁を深くする
 政略結婚の最大の目的でもあります。
 戦国時代ですので、いざとなれば援軍を出すという約束の証でもあります。
 ようするに同盟のための契約書代わりです。

(2)人質としての意味
 上記のように、契約書の代わりでもあるので、裏切った場合は処刑されたりする場合もあります。
 子供の命を質にしている。
 まさに人質ですね。
 ただし、実際には裏切っても殺すまではあまりいかないようです。
 なにしろ、結婚ですから、嫁を貰った方にも愛情が芽生えるからでしょうね。
 もし、その娘との間に子が出来た場合は、跡継ぎの母親にもなっているわけですし。

(3)外交官・スパイとしての意味
 大名の姫が他家に嫁ぐ場合、沢山の家来がついていきます。
 彼らは姫のお世話をするだけでなく、外交官的な役割も持っています。
 また、稲姫の話で描かれていたように、実家に情報を送るというスパイ的な意味合いもあります。
 むしろ力の弱い大名家などは、大きな大名家から娘を貰い、こちらがおかしな動きをしていないという証明をしたいという意味もありました。



稲姫 輿入れ 真田丸
このように、大名家同士の結婚というのは、非常に強い結びつきを作るものであったのです。
もし、秀吉の死んだ後に天下を取ろうという者が出るとしたら、その者は味方を増やそうとして、積極的に政略結婚をしようとするはずです。
それを予感していたため、死ぬ前に大名同士の結婚を禁じる命令を出していたのですね。


「御掟(おんおきて)のこと、忘れておったわ・・・」徳川家康 真田丸
「御掟(おんおきて)のこと、忘れておったわ・・・」

結局、徳川家康は他の4人に老衆(おとなしゅう)に問いつめられることになりましたが、「忘れてた」で終了(笑)
しかし、徳川家康としては、これはこれで良かったのでしょう。


老衆 真田丸
もし、伊達政宗との結婚に誰も文句を言わなかったとしたら、それはそれで良しだったわけですが、現実には問題になり、会合で詰問されました。
この結果、伊達政宗との縁組が無くなった場合、伊達政宗としても不服だったでしょう。
それはそれで、徳川家康に味方する大名を増やすことになります。
今回の件で、石田三成たちは伊達政宗が徳川派だとみなしたでしょうからね。


石田三成 真田丸
というわけで、石田三成としては、秀吉が死ぬ前に残した掟を守れたわけではありますが、徳川家康としても得点を上げたと言った良いでしょう。
これから徳川家康がやろうとしていることを考えると、まだジャブ程度のことではありますが・・・。

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