真田丸・第34回「挙兵」(2)前田利家と徳川家康の会見。実は一触即発の事態だった

徳川屋敷を訪れる前田利家 真田丸
ナレーション
「2月29日、前田利家が徳川家康のに屋敷を訪れ、三成の処遇について話し合った」

と、まるで石田三成のことだけを話し合ったような描かれ方でしたが、この時の会見で石田三成の話が出たのかどうか・・・。




石田三成とうた 真田丸
そもそも今回の石田三成が徳川家康を襲撃しようとした話自体が眉唾ものなわけです。
徳川家康襲撃事件が無ければ、石田三成の謹慎もないわけで、そうなると前田利家が徳川家康に「三成の処遇について話し合った」こともありえませんからね。
とはいえ、徳川家康と前田利家が、この時期に会見をしたのは事実です。


「藤吉郎はワシに秀頼様を託した。ワシの目の黒い内は、勝手な真似はさせぬ」前田利家 真田丸 ドラマでも度々出演している前田利家ですが、ここまでほとんどが病床に伏せっている様子でした。
その利家がわざわざ徳川屋敷まで出かけたということは、体調が改善したのでしょうか?
いやいや、そうではありません。
前田利家は寝たきりの身体にムチを打って、徳川家康との会見に臨んだのです。
それをするだけの理由があったのですね。


「徳川内府が太閤殿下の命に背いてなした縁組を書き連ねた」石田三成 真田丸
「徳川内府が太閤殿下の命に背いてなした縁組を書き連ねた」

その原因は、ドラマでも度々取り沙汰されている縁組騒ぎ。
以前、石田三成らに問い詰められ、ひとまず取りやめになっていた縁組を再度進め始めたのです。
これには前田利家が激怒。
緊張感の高まった前田利家・徳川家康両者の屋敷には、お互いの支持者が集まる騒ぎとなりました。


徳川屋敷の守りを固める諸大名 真田丸
つまり、前回の徳川家康襲撃事件の時のように、大名達が兵を整えて集まったわけです。
あるいは、前回の徳川家康襲撃事件は、この部分をアレンジしているのかも知れませんが・・・。

この時に集まったメンバーを見ると、ドラマとはまた違った一面が垣間見れて面白いので紹介いたします。


【徳川家康についた人たち】

福島正則 真田丸
福島正則
実は徳川家康の縁組しようとしていた相手の一人は彼ですので、当事者でもあります。
この時、もう一人の当事者、蜂須賀という大名も徳川屋敷に駆けつけていますが、ドラマでは出てきていませんので割愛します。






【前田利家についた人たち】

老衆・上杉景勝 真田丸
上杉景勝
ドラマではようやく腹をくくったお館様。
有言実行ですな。


老衆・宇喜多秀家 真田丸
宇喜多秀家
この人はもちろんこちらです。


老衆・毛利輝元 真田丸
毛利輝元
前回の徳川家康襲撃事件では、ついに呼び出せなかった毛利輝元ですが、ここではハッキリと前田利家支持を表明しています。


「諦めよ」前田利家 真田丸
上杉景勝・宇喜多秀家・毛利輝元は皆、老衆(おとなしゅう)。
前田利家自身も老衆ですから、五大老のうち徳川家康以外の4人が前田利家を支持したことが分かります。
さらに・・・


「太閤殿下の馬印、千成瓢箪(せんなりびょうたん)をお預けくださるだけでよろしいのです」石田三成 真田丸
石田三成
この人はもちろん、前田利家を支持。


細川忠興 真田丸
細川忠興
前回は石田三成の要請をにべ無く断ったこの人も前田利家屋敷に集結。
どちらが有利かを見るのに長けた細川忠興が前田利家についたという事実は見逃せませんね。


「お主は顔に出やすい。殿下の前で涙くんだりしてもらっては困るのだ」石田三成 加藤清正 真田丸
加藤清正
なんと意外にも、加藤清正もこちらです。
ドラマでも迷いながら石田三成と対立しているような描かれ方ですが、この時はハッキリと前田利家側についたのですね。
つまり、徳川家康に近づきたいというより、自分なりの正義感で、その時その時の判断をしたということでしょうか。
他にも資料に残っている大名の名はありますが、ドラマに出てきていないので割愛いたします。


前田利家と徳川家康 真田丸
こうして並べただけでも、圧倒的に前田利家に支持が集まり、徳川家康を支持したのは、縁組の当事者ぐらいだったことが分かりますね。
特に自分以外の老衆が全て前田利家についたのは、徳川家康としては痛かったでしょう。
徳川家康は当時、圧倒的な領地の広さを誇っていました。
領地の広さは、そこで養える兵力を示してもいます。
いざとなったら、いつでも戦争してもええんやで、というのが徳川家康の最大の強みなわけですが、老衆全員が集まると、流石に徳川家康の兵力を超える軍事力になります。
こうして不利を悟った徳川家康は、前田利家と和睦したわけです。


徳川家康と前田利家 真田丸
つまり、ドラマでは石田三成を許して欲しい前田利家が、徳川家康にお願いしにきたというシチュエーションでしたが、実際は前田利家の圧力に負けた徳川家康は、前田利家に降参したというシーンだったのでした。
こうしてみると、秀吉が死ぬ前に期待したように、前田利家は大活躍したのですね。
前田利家がいる間は、徳川家康に支持が集まらなかったことが、この事件で明白になったのでありますから。
また、こうしてみると、例え徳川家康襲撃事件があったとしても、石田三成の処遇など大きな話ではなかったことが分かります。
ここでも徳川家康は、二度とこのようなことをしないという誓紙(誓約書)を書かされています。

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