真田丸・第35回「犬伏」(9)大谷吉継は戦場で働けないは言い過ぎ?祐筆(ゆうひつ)って何?

「ワシは戦場で存分に働くことは叶わぬ。軍勢の采配はお主に任せる」大谷吉継と石田三成 真田丸
「ワシは戦場で存分に働くことは叶わぬ。軍勢の采配はお主に任せる」

大谷吉継は、自身の身体が病気で思い通りに動かないので、戦いの指揮は石田三成に任せると言っています。
一見、納得の発言のようにも思えますが、やや誤解を与える表現とも思えます。




石田三成 真田丸
石田三成も大谷吉継も、何十万石という石高を持つ領地を持つ大名です。
彼らが戦場に行く場合、沢山の家来や兵士が付き従います。


眞田信幸 合戦 戦い 真田丸 指揮官である大名が敵の兵士と刀や槍で直接戦うことなどほとんどありえず、部隊の後ろで指揮を取るのが仕事です。
したがって剣の腕前はほとんど無意味ですし、大谷吉継のように病気であったとしても、ほぼ問題はありません。
指揮官である大名が直接剣を振るって戦う状況があるとしたら、もうそれは負け戦なわけです。
ドラマなどでは、イメージ的に大名たちが自ら刀や槍で敵を殺すシーンがあったりもしますが、あくまでイメージビデオと思った方がいいでしょう。



そして織田信長 真田丸
例えば、ミスター戦国時代とも言うべき織田信長ですが、彼が生涯で直接殺したと記録されているのは二人。
一人は戦場での戦いですが、一人は工事現場を視察中にフザケてる部下を見てブチ切れて斬り殺したというもの(汗)


茶々さんにお願いする徳川家康 真田丸
徳川家康に至っては、私の知る限り、生涯直接的な人を殺すことはありませんでした。


sanadamaru1569.jpg
これはつまり、役割の違いなのです。
飲食店の社長であっても、複数の店舗を経営する社長ならば、自ら調理をすることは無いでしょう。
飲食店の社長が問われるのは料理の腕ではなく、経営手腕なわけです。
そんななわけで、大谷吉継が「戦場で存分に働くことは叶わぬ」というのは、刀や槍を振るって存分に戦えないと言っているのではなく、指揮に支障が出るかも知れないと言っているのです。



「去就(きょしゅう)をハッキリとさせていない諸国の大名をこちら側につかせる。その為の書状をこれから書く」大谷吉継 真田丸
去就(きょしゅう)をハッキリとさせていない諸国の大名をこちら側につかせる。その為の書状をこれから書く」

その分、大名宛への手紙を書くことを頑張るという大谷吉継。

【去就】
どう身を処するのかの態度のこと。
この場合、石田方に付くのか、徳川方に付くのか、という意味です。


「祐筆(ゆうひつ)はおらぬのですか?」石田三成 真田丸
祐筆(ゆうひつ)はおらぬのですか?」

祐筆とは代筆する人のこと。
当時の大名は祐筆に手紙を書かせて、最後に花押というサインだけをするのがむしろ普通でした。
今回のように複数の人に手紙を書く場合、余計に祐筆が代筆して貰うことが多かったでしょう


「天下の行く末を決める大事な書状。人には任せられぬ」大谷吉継 真田丸
「天下の行く末を決める大事な書状。人には任せられぬ」

大谷吉継はこう言っていますが、祐筆はあくまで本人の言っている趣旨を手紙に書くので、人任せにしているわけではないのですけどもね。
それでも、自筆で書いた手紙の方が、心を打つのは今も昔も同じでしょう。


大谷吉継の代筆をする石田三成 真田丸
結局、石田三成が代筆することに(笑)
祐筆呼んだ方がいいのでは??(汗)
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No title

初めまして、何時もためになる話をありがとうございます。

さて、家康公につきましては、あの身方が原の折、泣きながら?逃げていく時に、敵に回り込まれて、その時弓で敵を倒して駆け抜けたと伝えられています。

まあ、それだけ絶体絶命だったということです^^;
指揮官といえども、弓や鉄砲の腕はそこそこ重要で、家康も弓の名手だったと伝えられています。

Re: No title


> さて、家康公につきましては、あの身方が原の折、泣きながら?逃げていく時に、敵に回り込まれて、その時弓で敵を倒して駆け抜けたと伝えられています。
> まあ、それだけ絶体絶命だったということです^^;
> 指揮官といえども、弓や鉄砲の腕はそこそこ重要で、家康も弓の名手だったと伝えられています。

脱糞しながら、弓も撃っていたのですね(笑)
もしその弓で人が死んでいたとしたら、人殺しゼロでは無いということになりますね。
死んでいた可能性は高そうですけど(汗)
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