真田丸・第36回「勝負」(5)裏切った真田昌幸。信幸が殺されない理由とは?

「既に陣を払い、上田に戻りましてございます」真田信幸 真田丸
「既に陣を払い、上田に戻りましてございます」

父・昌幸が離反したことを徳川家康に報告する真田信幸。
「陣を払う」とは、戦う構えを解いてしまったという意味です。
ただし、今回の場合は、軍隊が駐屯している野営を解体した、という意味ともとれます。




「お主が残ってくれたこと、ワシは嬉しく思うぞ」徳川家康 真田信幸 真田丸
「お主が残ってくれたこと、ワシは嬉しく思うぞ」

ドラマではあっさり許されましたが、ここで信幸はどうして「処分されないの?」と思った方もいるのでは。
これについて、少し解説したいと思います・


「殊勝なことを申しておりますが、真田安房守が離反するのを見逃したことに相違ございませぬ」本多正純 真田丸
殊勝なことを申しておりますが、真田安房守が離反するのを見逃したことに相違ございませぬ」

本多正純(まさずみ)が言うように、徳川家康は信幸を処分するだけの理由は十分にあったでしょう。

【殊勝(しゅしょう)】
けなげなこと。感心なこと。


「川を背にして陣を張ったことで、コイツらは戦を知らぬと油断した。総攻めをかけてきた敵に対し、韓信は相手の背後に忍ばせておいた伏兵を動かし、なんと敵の城を乗っ取ってしまったのだ」真田親子 真田丸
戦国時代の武士が、親兄弟に分かれて戦うことは、まったく珍しいことではありません。
徳川家康は実の息子を殺していますし、織田信長は弟と争ったこともあります。
また、今回の関ヶ原の戦いにおいても、親族同士が敵味方にわかれたということはありました。
ただ、真田家の場合、今の今まで徳川軍と行動をともにしていたのであったのですから、かなり事情が違います。



「内府様を裏切った、父・安房守の所業(しょぎょう)。決して許されることではございませぬ」真田信幸 真田丸
「内府様を裏切った、父・安房守の所業(しょぎょう)。決して許されることではございませぬ」

と信幸が言わなくてはならなかった理由はここにあるわけです。
これがたまたま、地理的に大阪城にいたので石田方についたというのであれば、罪も軽かったでしょうけども。

【所業】
行い

徳川家康・真田信幸 真田丸
かと言って、本多正純の言うように真田信幸を責めるのも得策とは思えません。
石田方の挙兵を知った徳川家康としては、一人でも味方が欲しかったタイミングでしょうから。


眞田信幸 合戦 戦い 真田丸
これを理解するには、武士の組織を知る必要があります。
真田信幸が率いている部隊は、信幸自身の領地から給料を貰い、信幸自身が雇っている部下です。
また、兵士たちは真田信幸の領地の人間である場合がほとんど。
彼らは戦いで活躍すれは、信幸から恩賞を貰うのであって、徳川家康からはなにも貰えません。


「歯が欠けただけでございます・・・」河原綱家 真田丸
例えば信幸の家来として登場する河原綱家。
彼は信幸から知行(ちぎょう)という領地を保証されています。
信幸が死ねば、全てを失う立場です。


徳川家康と真田信幸 真田丸
したがって、徳川家康がここで真田信幸を処分してしまえば、河原綱家など真田信幸に従っている武将たちは、徳川家康の元を去るでしょう。
おそらく、そのまま真田昌幸の所へ行くはず。
真田信幸を殺して、今、真田信幸が率いている徳川軍に吸収してしまうということは、現実的には不可能なのです。
これでは徳川家康からすれば、敵を増やすだけですよね。




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