真田丸・第36回「勝負」(10)石田三成が約束した領地は、ただ貰えるわけではないことに注意

「石田治部(いしだじぶ)から文が届いた。」真田昌幸 真田丸
「石田治部(いしだじぶ)から文が届いた。」

徳川軍を離反し、上田城に戻っていた真田信幸に石田三成より(ふみ=手紙)が届いたとのこと。



「小諸(こもろ)と深志(ふかし)、川中島、諏訪、切り取り次第で、我が領地にしても構わんということじゃ」真田昌幸 真田丸
小諸(こもろ)と深志(ふかし)、川中島諏訪、切り取り次第で、我が領地にしても構わんということじゃ」

石田三成が出してきた条件は、以上の通り。


「随分と太っ腹ですなぁ~」高梨内記と真田親子 真田丸
「随分と太っ腹ですなぁ~」

と、高梨内記が驚いているので、やや誤解を生みますが、これは手紙にある土地を「真田家に差し上げる」と言っているのではありません。
「切り取り次第」とあるのがポイントです。


真田軍 真田丸
切り取り次第とは「自分で戦って奪い取れ」という意味です。
自分で勝ち取った領地を支配してもいいということ。
一見当たり前のことと思えますが、当時は事情が違いました。



「羽柴、藤吉郎、豊臣の朝臣(あそん)秀頼である」豊臣秀吉 真田丸
これは豊臣秀吉が出した惣無事令(そうぶじれい)が関係しています。
秀吉は天下を平定し、自分の家来になった大名に対して「勝手に戦争をしたり、勝手に領地を広げることを禁じた」のです。
この決まりがあるため、真田家が戦いに勝って領地を広げたとしても、後から惣無事令を理由に、せっかく勝ち取った土地を奪われる可能性がありました。
石田三成が言っているのは「惣無事令はあるが、例外として切り取り次第に領地を増やしてもいい」という許可なのです。

【惣無事令の過去記事】

真田丸・第18回「上洛」(7) 惣無事令(そうぶじれい)の本当の狙いは、戦争させないことではなく、戦争することだった



「この際だ、もう少し値を釣り上げよう」真田昌幸と真田一族 真田丸
「この際だ、もう少し値を釣り上げよう」

ですので、いくら値を釣り上げたところで、石田三成としては痛くも痒くもありません。
自分の領地から真田家にあげるわけではないですからね。


「甲斐・信濃、二カ国・・・」真田昌幸 真田丸
「甲斐・信濃、二カ国・・・」

最終的に昌幸が指定したのは甲斐と信濃の二カ国。
元々、石田三成が出していた条件の「小諸・川中島・諏訪・深志」はいずれも信濃の中にある地域名です。
「小諸・川中島・諏訪・深志」の4カ国に追加して、甲斐・信濃を二カ国を追加という意味ではないので、誤解なきように。
まあ、そこまで欲張っても、そもそも自力で勝ち取らないといけないので、あまり意味は無いのですが(笑)

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