真田丸・第37回「信之」(1)徳川秀忠は無能ではなく忠実だっただけ??

「正信が付いていながら、随分と手間がかかったものだな。城攻めは早すぎたか・・・」徳川家康 真田丸
「正信が付いていながら、随分と手間がかかったものだな。城攻めは早すぎたか・・・」

ようやく真田昌幸が降伏を申し入れてきたことで、上田城を手に入れることが出来たものの、城を落とせなかった息子・秀忠に不満気な徳川家康。







初陣だった徳川秀忠 真田丸
「早すぎたか」と言っているのは、秀忠が初陣(ういじん)だったからです。
初陣とは初めての戦争ということ。
当時、秀忠は22歳前後。
22歳での初陣は、戦国時代としては早いわけではないですが、なにしろ豊臣秀吉の元に日本国内は基本的に平和だったので、戦う機会が無かったのです。


「お言葉でございますが父上」徳川秀忠 真田丸
「お言葉でございますが父上。我らは攻め落とすつもりでいたのです。父上からの西へ急げという言葉が無ければ、間違いなく、攻め落としておりました!!」

西へ急げというのは、早く関ヶ原に来いということ。
徳川家康が予測していたより、石田三成に味方する大名が多かったため、徳川家康は慌てて本隊を率いる息子・秀忠の部隊を呼び寄せたのです。

【関ヶ原の戦いの戦力についての記事】
真田丸・第36回「勝負」(16)関ヶ原の戦いそのニ、実は石田三成は結構有利な状況だった




行軍する秀忠軍 真田丸
このため、いよいよ上田城を「総攻め(※総攻撃)というときに、秀忠は真田家を無視して西に向かわねばならなかったのは、ドラマで描かれていた通りです。
秀忠の言うとおり、彼は父の指示に従って、右往左往していたに過ぎません。


徳川親子と本多親子の軍議 真田丸
このあたりの経緯は、前回「真田丸・第36回「勝負」(14)上田攻めのせいで無能扱いされる徳川秀忠」でも触れたのですけども、この上田城攻めをしていた結果、徳川秀忠は関ヶ原の戦いに間に合っていません。
なにしろ一日で決着がついてしまうのですから。
この関ヶ原の戦いに間に合わなかったことから、一般的に「無能」とされてしまい、ドラマや小説ではそう描かれることが多いです。



怒り狂ったとされる徳川家康 真田丸
また、この件で徳川家康が怒り狂い、「秀忠を跡継ぎにしない」と言い出したとか、「しばらく会わない」として面会謝絶になったという説があります。
というか、そういう描かれ方の方が多いです。
ドラマでは、見ての通り、既に父・家康と会っており、この説を取らなかったのは明らかです。


行軍する秀忠軍 真田丸
最近では「上田城を攻めていたため、徳川秀忠は徳川家康の不興を買った」「上田城にこだわって関ヶ原の戦いに間に合わなかった徳川秀忠は無能」という考え方は否定されつつあり、ドラマで描かれていたように、徳川家康の指示に従った止む得ぬ行動だったとされています。
徳川家康が「城攻めはまだ早かったかのう・・・」と言ったのは、この秀忠無能説と、最近の秀忠は父の指示に従っただけ説の中間を取ったセリフだったように思うのですがどうでしょうか。


※1憤懣遣る方無いといった顔の徳川家康 真田丸
思わぬ息子の反抗に憤懣遣る方無いといった顔の徳川家康。
ですが、ドラマではこの顔だけでお咎めなしのようですね。
※1ふんまんやるかたない・・・立腹してどうしようもないさま

内通を心配する本多正純と徳川家康らの軍機
ちなみにこのシーンで、本多正純が「城(※上田城)の受け渡しはどうしますか?」と問うと、家康は「倅(せがれ=信幸)で良い」と言っています。
すると正純は内通しないとも限りませぬぞ」と危惧しています。
内通とは「味方の中にいて、こっそり敵に通じること」です。
信幸を上田城の受け渡しに行かせれば、信幸がなにごとか良からぬことを企むのではと正純は疑っているのです。




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Re: なんとなくは分かるんだけど…。

> 憤懣遣る方無い

ふんまんやるかたないと読みます。
本文にも修正を加えました。

> 「倅(※信幸)で良い」

せがれと読みます。
本文にも修正を加えました。

> 「味方の中にてい、
> この3つの読みや意味を教えて下さいm(__)m

たんなる誤字でした。
修正いたしました。

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