真田丸・第37回「信之」(13)石田三成の最期のシーンをよく見ると・・・

処刑される石田三成 真田丸
石田三成の妻・うたから三成の最期を聞いた真田信繁というシーンですが、注目していただきたいところがあります。





処刑される石田三成 真田丸
石田三成は横にいる武士に頷き・・・。


石田三成の頭部 真田丸
最期に頭を下げるシーンで姿が消えます。
これは切腹では無かったということ。
切腹ならそのまま背中をただして腹を切ったはずです。
頭を下げたのは、処刑する人が首を切りやすいようにするため。


うた 真田丸
「それは見事なご最期でございました」

と、うたは言っていますが、武士が切腹ではなく、首をはねられて処刑されるということは罪人として扱われたことを示します。
当然このあと、打ち取られた首はさらし首になることとなります。
現代人からすると、打ち首だろうが、切腹だろうが、処刑には変わらないと言う気がしますが、当時の武士にとっては重要な部分です。


忠臣蔵・赤穂浪士 
江戸時代になると、武士の倫理観も変わってきて、例え敵であっても、武士は処刑ではなく切腹を許すことが増えてきます。
有名な忠臣蔵の赤穂浪士も、最後は切腹です。
ですが、戦国時代ではそこまで余裕が無いのか、敵を罪人として処理してしまうことが多いですね。
徳川家康も負けていれば打ち首獄門になったことでしょう。


「治部(じぶ=石田三成)、楽しかったぞ・・・」大谷吉継 真田丸
大谷吉継が負けてすぐに切腹し、自分の首を隠させたのも、そういう事情があるわけです。

【大谷吉継の最後に関する記事】
真田丸・第37回「信之」(11)大谷吉継の最期を春ちゃんより詳細に伝えます


処刑される石田三成 真田丸
また石田三成は処刑される前に堺・大阪などで市中引き回しにされています。
市中引き回しとは罪人として、町中で晒し者にするとい刑罰です。
その時の逸話でこういうものが残っています。



干し柿 真田丸
引き回しの途中、喉が渇いた石田三成は、護衛に白湯(さゆ)を所望した。
だが、お湯が無かったため、護衛はやむなくたまたまあった干し柿を差し出したところ、(たん)の毒」であるととして断ったという話。
痰というのは、風邪のときに出るアレです。
ただ、石田三成がただ痰を指していたのか、それとも内蔵全般に悪いという意味で言ったのかは、やや釈然としません。
当時は内蔵に種類があるという知識が無かったですから、単に身体に悪いという意味で言ったと理解した方がいいでしょう。
※干し柿が身体に悪いということは特にないようです。むしろ痰にはいいとか。全国の干し柿生産者の方のために代弁しておきます。


処刑される石田三成 真田丸
逸話は更に続きます。
干し柿を断られた護衛は、この石田三成の態度をあざ笑います。
まあ、もうすぐ首をはねられる人間がなにを言うとんねん!!ということですよね。
しかし三成は「大義を思うものは、首をはねられる瞬間まで命を大事にするものだ、それは何とかして本望を達したいと思うからである」と言ったということです。


石田三成 真田丸
最後の最後まで、闘志を捨てなかったという、実に石田三成らしいエピソードですね。
また、せっかくの護衛の厚意をやや無茶な理屈で断るところも、実に石田三成らしい(笑)
ここで干し柿を素直に食べる人なら、関ヶ原の戦いでも勝てたという気がしないでもないです。


「干し柿はお嫌いかな」石田三成 真田丸
しかし、そうなると、細川忠興を説得する時に、なぜ干し柿を手土産に持ってたんだよ!!とツッコミを入れたくなるところではありますね(笑)
自分で健康に悪いと思っていたのに(汗)
個人的には、最後のシーンの伏線と思っていたのですが、そうでは無かったようで・・・。

【細川忠興と干し柿についての過去記事】
真田丸・第33回「動乱」(6)干し柿と細川忠興について


処刑される石田三成 真田丸
いずれにせよ、ドラマでは最後に微笑んで死んでいった石田三成。
20万石という小さな大名(徳川家康の10分の1以下)でありながら、日本中を巻き込み、徳川家康と天下分け目の一戦を戦ったのだから、武士としては本望であったかも知れません。
豊臣家を守る。
この意思を信繁が引き継いでいくこととなります。
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