真田丸・第38回「昌幸」(11)加藤清正が「下がれ」と言われて下がらない理由とは

「大事なのは私と家康が会うこと。そうではないのか?」豊臣秀頼 真田丸
「大事なのは私と家康が会うこと。そうではないのか?」

徳川家康の城である二条城で、家康と会見することに難色を示す家来たちを諭す豊臣秀頼。
立派な若武者になりましたなぁ。



二条城の徳川家康 真田丸
この豊臣秀頼と徳川家康の会見が二条城で行われたことは史実で、二条城会見と言われています。


上座に座る徳川家康 真田丸
徳川家康は見ての通り、上座に座っています。
例え徳川家康の城であっても、豊臣家の家来であれば、上座は秀頼に明け渡すのが当時の常識です。
家康がそうしないのは、暗に「既に豊臣家の家来ではないぞ」と誇示しているわけです。


「下がれ。肥後守(ひごのかみ)」徳川家康 真田丸
「下がれ。肥後守(ひごのかみ)」

加藤清正に退出を命じる徳川家康。
すると・・・。


座り直す加藤清正 真田丸
加藤清正は部屋を出ていかず、徳川家康側に座り直しました。
これの意味が分からなかった人も多かったのではないでしょうか。




下座はここだという加藤清正 真田丸
これは「下がれ」と言われたので、下座に下がったという意味だと思われます。
もちろん、部屋の造り的には、先述したとおり徳川家康が居る方こそ上座。
しかし、豊臣秀頼の家来としての加藤清正にとって、豊臣秀頼のいる場所こそが上座であり、家来に過ぎぬ徳川家康がいる場所は下座に過ぎないと暗に言っているのでしょう。
私はそう理解しましたが、どうでしょうか。


「豊臣の秀頼である」豊臣秀頼 真田丸
「豊臣の秀頼である」

さらに秀頼は、加藤清正の無礼をたしめることもなくも堂々と名乗りを上げ・・・。


「ご無沙汰いたしておりまする」徳川家康 真田丸
「ご無沙汰いたしておりまする」

その様子に気合い負けした家康は、思わず頭を下げます。


「いかんのう・・・」徳川家康 真田丸
「いかんのう・・・」

一説には、この豊臣秀頼の立派な若武者振りを見て、徳川家康は秀頼を殺すことを覚悟したとか。
ドラマでも、そういう展開でしたね。


「豊臣家もつくづく運がない。秀頼公が凡庸な二代目であれば、しぶとく生き延びられたものを・・・」本多正信 真田丸
「豊臣家もつくづく運がない。秀頼公が凡庸な二代目であれば、しぶとく生き延びられたものを・・・」

本多正信が言うように、秀頼が凡人であれば、生き残る可能性はあったでしょう。
過去にもそういう例はあります。





茶々と豊臣秀吉 真田丸
秀吉もまた、元々の主人である織田家から権力を奪って天下人になりましたが、信長の子孫は大名として存続させています。


豊臣秀頼 真田丸
ただし、問題は本多正信が指摘するような個人としての資質では無かったでしょう。
より重要なことは、秀頼が徳川家康を次の天下人として認めているのか。
もっと言えば、徳川家康の家来になるつもりがあるのか、というところ。
ドラマの秀頼はもちろん、史実の秀頼も、家康に対する対抗心があったようですから、この部分が一番の問題だったのでしょう。


難しい顔の徳川家康 真田丸
家康としても、豊臣家の家来という立場を脱して、天下人・徳川家康として日本を支配しようとしていたデリケートな時期です。
豊臣秀頼がすすんで天下を明け渡すような人物であれば、むしろ優遇したはずです。
しかし秀頼が、相変わらず自分が主人であると思っているのであれば、話はややこしくなるというもの。
秀頼の味方をする者が現れるかも知れませんからね。


「これで秀頼様のお立場はさらに弱くなりました」真田信繁 真田丸
少なくとも一人はここにいるわけですし・・・。

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