真田丸・第一話「船出」(3) ここがこだわり、真田丸での名前の取り扱い

真田源次郎信繁 真田丸
ドラマ内で最初に、主人公の名前が出るのがこのシーン。
主人公は真田幸村(さなだゆきむら)なのですが、幸村という文字がありませんね?
実は幸村という名前は後の時代につけられたものでして、
幸村自身は自分が幸村であると思ったことは一度もないのです。

しかし、一般的には真田幸村という名前で知られているので、そのまま真田幸村という名前で通しているドラマや小説も多いのですが、三谷幸喜のこだわりで、実名の方を使っているのだと思います。




ついでに、名前の説明をしておきます。

さなだ げんじろう のぶしげ
真田  源次郎   信繁
苗字  名前    
諱(いみな)

苗字は分かると思いますが、というのは聞き慣れませんね。
苗字と名前しか持たない現代日本人にはわかりにくいですよね。
しかし、現代でもクリスチャンネームを持つ人もいますし、文化や時代が違うと、名前の形式がいろいろあるということです。

ちみなに諱は、生きている間に呼び合うようなことはあまりなく、死後の墓に刻むためのモノだったようです。
つまり現代風に言うと戒名のようなものですね。
したがって、真田源次郎信繁の名を呼ぶときは「真田」の苗字の方か、親しい仲だと「源次郎」の方で呼ぶことが多いわけです。
ただし、これを忠実にドラマでやってしまうと、わかりにくくなるということで、普通に諱で呼び合うモノも沢山あります。
そこはまあ、あくまでお話ということで、お楽しみください。


武田勝頼 真田丸
ちなみにお館様こと武田勝頼も、勝頼は諱です。
武田 四郎 勝頼(たけだ しろう かつより)というのが本来の名で、四郎が名前なのですね。
また大膳大夫という官位をもらっていたので、
武田 大膳大夫 四郎 勝頼 がフルネームです。
ながっ。
これを完全表現すると、さすがにややこしくなると製作側も判断したらしく、苗字・名前・諱の全てが出てくるのは重要人物だけにとどめたようですね。
したがって、もうすぐお亡くなりになるお館様こと武田勝頼は、名前表記なしのようです。
この法則は、今後も続くと思いますので、苗字・名前・諱があるかを注目すると、ちょっと面白いかもです。


真田安房守昌幸 真田丸
先ほど出てきた主人公・真田信繁のお父さんですよ。
こちらでも
真田 安房守 昌幸 (さなだ あわのかみ まさゆき)という名前になっていますね。
そして武田勝頼が「安房守」とよびました。
この辺りは少々ややこしくなるのですが、三谷幸喜氏のこだわりでしょうねぇ。
※もちろん、こちらの方が史実に近いわけですけど、ややこしい(笑)

ちなみに源次郎と違い安房守は官位です。
官位というのは、天皇や将軍からいただく役職のようなもので、本来は安房守であれば、安房(千葉県の一部)の大名という意味なのですけど、この真田安房守は千葉県の大名ではありません(笑)

というのも、天皇や将軍は、既に力を失っていて、大名を任命することなどできなくなっているのです。
それでも、安房守とか名乗ると、ちょっと偉い感じがするでしょう?
そういうわけで、実際に大名になれるわけでなくとも、名前だけでも欲しがることが多かった時代なわけです。

現代風に言うと、いきなり核戦争かなにかで、日本国政府が無くなってしまったとします。
国会も自衛隊もなくなり、無政府状態になった。
だけど安倍総理は生きていた場合、既に安倍総理には何をする力も無いですけど、その安倍総理から「お前、財務大臣な!!」って任命されたら、なんとなく偉くなった気がしそうでしょ?
そんな感じです。

関連記事

テーマ : 真田丸
ジャンル : テレビ・ラジオ

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク01
カテゴリ
プロフィール

うんちく仙人

Author:うんちく仙人
このサイトでは、歴史に興味が無い方でも、歴史ドラマをドラマとして楽しめるように手助けする趣旨で書いております。
特にドラマは好きだけど、歴史はあんまりわかんないという女性の一助になれば幸いです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
スポンサードリンク02
RSSリンクの表示
リンク