真田丸・第40回「幸村」(4)片桐且元を追放すると、なぜ徳川家康と戦争になるのか??それは片桐且元を知れば見えてきます。

逃げる片桐且元 真田丸
大野治長からの暗殺を恐れて大阪城を逃げる片桐且元(かたぎりかつもと)。



「取次役のワシが追放され、徳川はそれを手切れとみなしたのじゃ」片桐且元 真田丸
「取次役のワシが追放され、徳川はそれを手切れとみなしたのじゃ」

このことが結果として、徳川家との「手切れ」の原因になったと且元は説明します。
手切れは最近では極道映画ぐらいしか聞きませんが、ようは友好関係の終了といった意味です。または国交断絶と訳してもいいでしょう。


「いたしかたあるまい」徳川家康 真田丸
「いたしかたあるまい」

ここまでの話の流れで、片桐且元の鈍臭さにイライラされた方も多かったのではないでしょうか?
また、何故、取次役の片桐且元を追い出すと、手切れになるのかもイマイチ理解し難いところかと思います。
※ドラマ的には、理不尽に攻められる豊臣家を演出するという意味もあるでしょうし。


片桐且元 真田丸
一つは、当時の取次役というのは、それほど重いということを理解せねばなりません。
電話やネットが無い時代、互いに顔を見合わせずに意思疎通をするには、取次する者が欠かせません。
それらは当事者との関係性や、立場や家柄なども含めて決められているものであって、それを一方的に変更するというのは、確かにかなり無礼な話なのです。
現代の外交官が、任期を終えて、別の担当に代わるといった単純な話ではありません。
まあ、これをもって戦争というのは、少々やり過ぎでは有りますが・・・。
しかしポイントは次です。


片桐且元 真田丸
重要であることは、片桐且元は非常に徳川家康に近しい存在であったということです。
ドラマでは、あくまで豊臣家のためにという発言を繰り返す忠義者の片桐且元ですが、実際の彼はそこまで単純な立場ではありません。



難しい顔の徳川家康 真田丸
例えば徳川家康は片桐且元の家に泊まったことがあります。
徳川家康ほどの人物が家に泊まるというのは、お友達が泊りがけで遊びに来たというのとは全く意味が違います。
それほど親しいということであり、それほど信用しているということであります。
※いつ暗殺があるか分からない時代ですからね。


関ヶ原の戦い・石田三成の陣 真田丸
関ヶ原の戦いのおりには、片桐且元は石田三成につきます。
しかし、関ヶ原の戦いはご存知の通り徳川家康の勝利。
その後、片桐且元は、豊臣家と徳川家の間を取り持つために奔走し、その功績で徳川家康から領地を貰っています。
ドラマでは無能ぶりが強調されていましたが、いい仕事もちゃんとやっているのですね。
しかも、ここで重要なのは、徳川家康から領地を貰っているということ。
片桐且元は元々豊臣家の家来として豊臣家から領地を貰っており、更に徳川家から領地を貰ったということになります。
今で言うと、豊臣株式会社からも月給を受取、徳川株式会社からも月給を貰っているということです。
つまり、片桐且元は豊臣家と徳川家の両方に属している存在なのです。


片桐且元 真田丸
また片桐且元は、徳川家康から委託を受けて、領地の一部の管轄を任されています。
ドラマでは右往左往ばかりしている抜作でしたが、徳川家康が一目置く内政官でもあったわけです。


片桐且元 真田丸
つまり片桐且元も、ドラマで描かれるほどおバカキャラではないし、豊臣家に単純に尽くすほど分かりやすい立場でも無かったということです。
むしろ、豊臣家の家来でありながら、徳川家康にも信頼され領地まで貰っている片桐且元だからこそ、この両者の間を取り持つことが出来たということになります。


「それを手土産に徳川に召し抱えられる手はずではなかったのか?」大野治長 真田丸
「それを手土産に徳川に召し抱えられる手はずではなかったのか?」

それだけに、片桐且元の動きは、あくまでも豊臣家のためだけという純粋さでは捉えにくいというのも事実。
大野修理こと大野治長がこう発言したのも、当然のことだったと言えるでしょう。
そして、片桐且元が裏切り者だと確信したからこそ、暗殺までしようと考えたわけでしょうし、納得のいくところでもあります。


片桐且元 真田丸
まとめると、片桐且元は長く豊臣家に仕えた家来で、豊臣家のために働いて来ましたが、徳川家康の信頼も厚い人物でした。
領地も豊臣家・徳川家の両方から貰っており、当時の感覚でいうと、両方の家来ということになります。
この立場を利用し、片桐且元は豊臣家と徳川家の間を取り持つ努力をしていましたが、豊臣家はなんの相談も無しに、片桐且元を追い出してしまいました。
ということになります。
片桐且元の追放が、戦いのキッカケになる理由が見えてきたのではないでしょうか??




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