真田丸・第43回「軍議」(2)明石全登が言うキリスト教の事情をもう少し知っておこう

「私が大阪に来たわけはただ一つ、徳川がキリシタン禁教令を出したからです」明石全登 真田丸
「私が大阪に来たわけはただ一つ、徳川がキリシタン禁教令を出したからです」

キリシタン(キリスト教徒)である明石全登(あかしてるずみ)は、徳川家康がキリシタン禁教令を出したため、豊臣家につくことにしたと告白。
このキリシタン禁教令について、もう少し解説しておきます。



フランシスコ・ザビエル 真田丸
まず前提として知っておかないといけないのは、戦国時代はヨーロッパからキリスト教が入ってきた時代でもあります。
キリスト教を伝える宣教師としてもっとも有名なのは、フランシスコ・ザビエル。
名前は覚えていなくとも、歴史の教科書にのっていた衝撃的な髪型を覚えておられる方は少なくないはず。


ペリー提督
ちなみに、外国からやってきて、なんかすげぇことした人、っていうくくりで、ペリー提督と誤解されている方が意外と多いのですけども、時代も目的も全く違いますので(汗)
フランシスコ・ザビエルはキリスト教の布教のために戦国時代に来た人。
ペリー提督は幕末にやってきて、当時鎖国していた日本に対して開国するように求めた人。
ビックリするぐらい別人です。
しかし、私の人生の中でも10人は会いましたよ。
フランシスコ・ザビエルとペリー提督を誤解している人。
話が逸れましたが・・・。


「あなたはキリシタンになって間がないので、パードレ(神父)がお取り計らいくださったのかも知れませんね」ガラシャ 真田丸
ドラマではガラシャ様もキリスト教徒でしたね。
ヨーロッパから伝わったキリスト教の教えは、織田信長の保護などもあり、瞬く間に日本中で信者を増やしました。



※画像は大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田官兵衛
他にもドラマでは出てきていませんが、大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛などもキリスト教に入信していたとか。
黒田官兵衛のように大名でありながらキリスト教徒になった人をキリシタン大名といいます。
そういうネーミングが作られるぐらい、複数の大名がキリスト教徒になっていたというわけです。
※画像は大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田官兵衛





「バテレン追放令。あれを使おう。なにゆえバテレン共は京や大阪に残っておる。奴らを全て捕らえろ。どうだ良い案だろ」豊臣秀吉 真田丸
「なにゆえバテレン共は京や大阪に残っておる。奴らを全て捕らえろ。どうだ良い案だろ」

そうやって順調に日本で信者を増やしていたキリスト教ですが、豊臣秀吉が禁止を言い出します。
ドラマでも「バテレン共を追放しろ!!」と秀吉が言うシーンがありましたね。
バテレンとはキリスト教の神父のことです。
つまり、豊臣家もキリスト教を禁止する動きに出ていたわけですね。


バテレン 真田丸
ただし、この豊臣秀吉のキリスト教禁止はやや不徹底なものでした。
というのも、ヨーロッパとの貿易が美味しかったからです。
キリスト教徒のヨーロッパ人と貿易を続けるには、あまり徹底してキリスト教を禁止するのはまずかったというわけです。
その後、秀吉が死んで、豊臣家は力を失って、日本の支配者ではなくなっていくので、そもそもキリスト教禁止がどうとかは関係なくなってしまいます。


徳川家康 真田丸
しかし新たに日本の支配者として台頭したのは、ドラマの通り徳川家康。
徳川家が正式にキリスト教を禁止にしたのは1612年のことです。
今回のドラマのお話は1614年の大阪の陣のことを描いていますから、ちょうど2年ほど前のことになります。
ただし、秀吉と同じように、南蛮貿易(ヨーロッパとの貿易)を続けたい兼ね合いもあり、そこまで徹底されていたわけではないようです。


「いかんのう・・・」徳川家康 真田丸
しかしキリスト教徒を辞めなかったがために処刑された家来が出たり、キリスト教を捨てなかったたために取り潰された大名が出たりと、具体的に刑を執行したりもしていますので、ドラマで明石全登が言っているのは、このときのことであると思われます。


踏み絵
やがて教科書でも載っていた踏み絵なども含めた厳しいキリスト教禁止が始まりますが、それはこの時代からまだちょっと先の話。
ただ、新しく天下人になりつつある徳川家康が、キリスト教禁止の動きをし始めていることは間違いない話です。
キリシタンの明石全登からすると、以前キリスト教を禁止していた豊臣家も許せない存在だったでしょうが、自分が戦いで活躍することで、その禁止を解いてもらおうという意図があったということでしょうね。



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