真田丸・第45回「完封」(1)徳川軍が城の南を狙っていると分かる理由

「敵のまことの狙いは城の南」真田幸村 真田丸
「敵のまことの狙いは城の南」

まだ大阪城そのものは攻撃されていないものの、大阪城の周囲の城が幾つか落ちたことでうろたえる豊臣方。
しかし、真田幸村は「ご安心めされよ」と落ち着いています。
その理由は「敵のまことの狙いは城の南」にあるからだと言います。





「なぜ、それが分かる」織田有楽斎 真田丸
「なぜ、それが分かる」

という織田有楽斎の問に、幸村は・・・


豊臣方 軍議 真田丸
「敵の布陣をご覧いただきたい」

と、地図で説明を始めます。
この時のセリフは以下の通り

松平忠直は家康の孫
井伊は徳川きってのツワモノ
伊達・藤堂・前田はいずれ劣らぬ大大名
敵が南に力を入れているのは明らかでござる


とのことでした。


「この真田丸で」真田幸村 真田丸
「この真田丸で」

この敵を真田丸で迎え撃つという説明に一堂納得の様子です。
しかし、現代人の感覚で言うと、戦争で「敵のまことの狙い」を知るには、どのように兵力が配置されているかを見るべきでしょう。
もっと簡単に言えば、5万の兵力を配置して狙わせている場所の方が、1万しか兵力を置いていない場所より、「狙っている」のは明らかです。
しかし、この会議に参加している人たちは、幸村の説明で十分に納得しているようです。


「とんだ不調法(ぶちょうほう)でござった」伊達政宗 真田丸
これは、当時の軍隊のあり方を考えると理解出来ます。
当時の大名は、専門の軍隊指揮官ではなく、大名として領地を治める政治家でもあります。
今で例えるなら、伊達政宗は宮城県知事であり、自衛隊宮城県基地の指揮官を兼ねているといったところ。
大名は徳川家に領地を持つことを認めてもらう代わりに、その領地に見合った責任を負っています。
その責任のもっとも重要な部分が戦争で連れてくる兵力なのです。
伊達政宗の当時の領地は62万石だそうなので、それに見合った兵士を連れてくる義務がありました。
これを軍役(ぐんえき)と言います。


真田信吉と小山田茂誠 真田丸
今回、徳川軍として参加している信幸の息子・真田信吉は2000ほどの軍勢を連れていたと言います。
真田信幸は10万石に満たない大名なので、その石高に見合った兵力を軍役として差し出したと言うことです。
一方、62万石の伊達政宗は1万人程度の兵力で参加しています。
つまり、敵の大名の名前を見れば、およそどの程度の兵力がそこにいるのか予測することが出来るということなのです。
このため、幸村が布陣している大名の名をあげて「南こそがまことの狙い」と言うと、皆納得したというわけでした。



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ジャンル : テレビ・ラジオ

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毎週真田丸本編とセットで楽しく拝見させていただいています!
今さらになるんですけど、43話で出てきた幸村の京都にいる家康を急襲する、っていう作戦についてどう思いますか?(前回のを見たあと改めて43話を見たので)
作戦の内容自体は昌幸の遺言を解説してくださったので概ね理解できるのですが、徳川からすると籠城の方がやはり戦いは進めやすかったのでしょうか?内通者であったり、兵士が浪人であったりっていう状況をふまえると成功するかかなり怪しいなぁと直感ですが感じました。
長々と失礼しました。

Re: タイトルなし

まー様へ

ドラマでは「まとまりはなくとも、この戦いに賭けている浪人たちは強い」と幸村は言っていますが、個人的には逆の意見ですね。
大名の家来たちは、地元に戻れば、素性のハッキリとした人間なわけで、無様な戦いをすると生涯それをネタに笑われる立場にあります。
実際、この戦いで失策を犯した人は、未だに歴史書やWikipediaも含めて書かれてしまっているわけですし(汗)
一方、浪人たちは逃げ出してしまえば、元の浪人に戻るだけのことですからね。
つまり浪人たちの士気はやっぱり高くはないと。

ただ籠城策を取るには、物資面でも不安があります。
ドラマでも兵糧について触れられていましたが、実際には武器・弾薬、特に鉄砲を撃つための弾と硝石の不足が問題になりそうです。
大阪の陣は茶々が大騒ぎして和睦になったという流れで描かれがちですが、実際は弾薬が不足していたため、とも言われています。
特に硝石は日本で生産するのが難しく、輸入に頼っていたそうです。
既に一大名に落ちている豊臣家としては、10万の大軍を集めることはできても、硝石を集めることは難しかったでしょうね。
金はあっても、輸入のための貿易港を抑えておかないと、硝石を手に入れられないわけですから。
※そういった視点で見ると、真田丸から鉄砲を撃ちまくる真田兵にヒヤヒヤします(笑)

といったわけで、長期戦も不利とみます。
ですので、一か八か、徳川家康のクビをとることに賭ける作戦に私なら賛同しますかね。
まあ、家康のクビを取ったところで、既に二代目が征夷大将軍になっている徳川家がどうにかなったかは難しかったとも思いますが。

ありがとうございます!
改めて見るとやはり豊臣方はどちらの道をとるにせよそうとう追い込まれていたんですね...
江雪斎が氏政に、負けを先延ばしにすることはできても勝つことはできないって言ってたのを思い出します。。

いよいよクライマックスですね!(ここからつらい描写が多そうですが(汗))
これからも楽しみにしています!
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